その弐はこちら。
つづき。
それから約30分後、私は大宮にいた。
JR大宮駅。ここは北関東と東京を繋ぐ玄関口。在来線だけでなく新幹線の発着駅も兼ねるメガロポリスだ。街のサイズも街の規模も、さっきまで居た西川口とは比べ物にならない。
特に今宵は祝日の夜。駅のコンコースは多数の人で賑わい、私が今から向かう東口遊楽街も沢山の若者で溢れていることが容易に想像できた。
そもそも、なぜ大宮へ来たのか??
この理由から説明しておこう。といっても大方予想のつくことだと思われるが…
まず結論から言うと…西川口・NK流復活の噂は、案の定ガセネタだった。
実はあの後、諦めきれずにもう一度だけ銀行裏手に向かった。次は客引きに見つけられるというよりも自ら見つける!怪しいと思しきビルに自ら探りを入れる。そのつもりで、街を回った。
しかし、怪しいと思しきビルに何の違和感も雰囲気もなく、当然に客引きにも出会わなかった。
また、最後の手段として、現存している無料案内所にそれとなく尋ねるという案も思いついた。だが、西川口の案内所は、今はどうか知らないが、昔はワンドリンク注文して、各お店のアルバムを見るだけという簡易なもの。だったら、ガセネタ確認のためにワンドリンクを注文するのもどうかと思い、寸前で思いとどまった。
私は、ガセネタである!と最終的に確認するため、最後に西口だけでなく、東口もかつてNK流があった域歩までくまなく歩いた。
その結果…
人通り少なく荒廃した街、空きテナントばかりのビル、一向に声の掛からない寂しい状態、その他諸々の現状を鑑み、その上で…
「埼玉・西川口にNK流復活の狼煙なしッ!」
との解を導き出した。
残念ながら、噂はガセネタ。恐らくこれは間違いないだろう。現にこの噂をネットで検索してみても、『花』『アンデルセン』『ヌーディー』というキーワードは出てくるものの、その後の情報が一切出てこない。
それもそうだ。なぜならガセネタなのだから。
今回、私が街を徘徊した限りでは、噂どころか今後向こう十年以上、いやこの先もずっと西川口に風俗店は根付かないだろうと思えた。
あの栄華を誇った西川口風俗は、もはや過去の遺物。あの頃はよかったなぁ~という所詮、昔話なのだ。
今回のNK流復活か?の噂も、恐らく昔の西川口を懐かしむ昔話から出たものだろう。それに尾ひれ背びれが付いてNK流復活か??との噂・情報になったのではないだろうか…。
荒廃しても未だなお話題を振りまく西川口…などと思いながら一路家路につこうと足早に駅に向かった。がしかし、このムラムラした気持ち、特に今回は(もしかしたら…)の期待が強かっただけに、かなり悶々としていた。
かといって、西川口に現存する風俗にはどうも興味がわかない。また、NK流に成り代わり、現在幅を利かせつつある大陸系のエステもどうにも苦手だ。
そもそも、言葉が通じない相手とナニしても、全然楽しくない。昔タイのバンコクで、色んな女性と夜を供にしたが、どうも意思の疎通が出来ないと興奮しない。やはり心を通い合わせてこそのプレイ。心と身体を共鳴させてこそのセックスだろう!!
…と素人童貞だが言ってみる。
ということで、このムラムラした気持ちをどう処理するか??
そこで、閃いたのが、西川口~大宮間を結ぶホットライン-京浜東北線だ。これに乗って大宮に行けば、かの誉れ高きフラ系新店がある。しかも、嬢、店内環境、すこぶる評判がいい。
時刻は午後7時。まだ十分である。
そうして、私はここ大宮に辿りついたというわけである。目的は大宮ピンサロ『ガールズコレクション』。
西川口・NK流復活の真相を辿る目的で旅立った今回の遠征。散々歩き回った結果、残念ながらコトの真相に辿りつくことは出来なかったが、その代わり、『ガールズコレクション』でここ数年で一番の嬢に出会った。まさに天使、いや、堕天使だったかもしれない。
今思えば、これは如何わしい目的ながらも、真相究明に努力と研鑽を重ねた私へのご褒美だと思う。それぐらい彼女のプレイは本当に衝撃的なものだった…。
このお話は次回、改めて大宮ピンサロ『ガールズコレクション』のお店紹介でお話させていただこう。
今日は最後に…
調査の結果、「西川口・NK流復活の噂はガセ!」とだけお伝えしてお別れさせていただく。
3部作に渡って長々とお付き合いいただいたが、恐らく皆さまも心の何処かで期待しつつ、心の何処かでガセなのであろう…と予想していたことだと思う。
実際、私もそうだ。期待していたとはいえ、中々本当の情報は入ってこない。もしかしたら、本当に地下で営業しているお店があるかもしれないが、こうも簡単に情報が漏れてはやっていけないだろうし、逆に情報が漏れなすぎても…
ん~難しい。
ひとつ言えることは、この手の噂はほとんどがガセ。だが、中には本当の情報もある。その情報を当てたときの快感と興奮。 それは大変なものだ!ということ。
皆さまも無駄と思うかもしれないが、この手の噂を入手したとき、真相を辿る旅に出てみてはいかがだろう。結果として何も得れなくても、その真相を究明している最中は、きっと童心のころに還り、思いのほか楽しいはずだろうから…。
それでは…
いつの日か在りし頃の西川口を夢見て…
アディオス アミーゴ。