その壱・序章はコチラ。
その弐・前戯はコチラ。
つづき。
パンツは我慢汁でカッピカピだった…。
嬢はしばらくパンフェラを続けた後、ふと手を止めて…
「じゃぁ~脱いでッ」
と、ズボン&パンツの脱衣-オール全裸-を要求してきた。
(遂に来たかッ!!)
正直、ドキドキした。私はズボンとパンツを同時に、勢い良く脱いだ。それを見て嬢も着用していたスカート、そして、ピンクのパンティを脱いだ。
細身スレンダーな裸体は、とても綺麗だった。
嬢はおしぼりを手に取り、私の愚息を丁寧に拭く。そして…
「ここから本気だよッ!準備はイイ~?」
と言うや否やいきなり生フェラに入った。インターバルの-パンフェラ-を経て少し落ち着きを取り戻していた愚息に、再び血が通うのが分かった。
フェラは横向きの体勢で始まった。
唾液をたっぷり含ませ口に含んだと思ったら、カリ先をチロチロ。そこから裏スジに舌を這わせ、そのまま玉舐めへ。強弱と緩急を自在に使い、含んだかと思えば、2,3度の上下運動でいなす。また、裏スジに触れるか触れないかのフェザータッチで舌を這わせ、その快感に酔いしれていたら、急転直下…いきなり含む…。
ジュポッジュポッ…
チロチロチロ~リ…
サワサワ…
表現するならば、こんな感じか。愚息と口、唾液、舌が互いに擦れ合う卑猥な擬音。
時に手を用い、時に視線でこちらを悩殺し、時に音で心を惑わせる。力の入れ具合、速度、技術、全てが超一流。
男とは何ぞや!チ○ポとは何ぞや!!フェラとは何ぞやッ!!!
ただテクニックを鍛えただけでは、ここまでの境地には至らない。男を知り、チ○ポ知る。その上でフェラテクを磨く。全てを熟知していなければ、このような動きはできないだろうと思う。
正直、末恐ろしい。齢22歳にして、このテクニック。
四十路・童貞・オヤヂ。だが、ピンサロ歴20年、延べ経験人数・約4000人の私が、小娘の手の平で完全に踊らされているのだから…。
思い切って逝かして欲しいと思う自分もいれば、このまま焦らされつつ快感に酔いしれたいと思う自分がいる。
生かさず殺さず…。だが、決して手抜きではない。
生殺与奪の権利を齢22歳の小娘に握られている…そんな状況に私の興奮は、絶頂を極めつつあった。
思えばフェラ中、なんどこの言葉を言ったことだろう。
「あぁあっ、ヤバイ。ヤバイッ!もぅ我慢できないッッ!!」
その都度、彼女は亀頭に栓をするかのよう“ギュッ”と愚息を抑え、いじわるな笑顔を見せた。恐らくまだ時間が残っているのだろう。更にいうなら、いつでも逝かせられるという自信があるのだろう。
彼女は完全に私を弄び、そして、その場の全てを掌握していた。
とはいえ、私も歴戦の勇者だ!このまま“されるがまま”で終わるわけにはいかない。意を決し、暴発せぬようにと下半身に意識を集中させながら、彼女にささやかな抵抗を始めた。
攻撃は唯一無二の手段。そう。手マンだ!
相手の大筒には到底適わないが、小銃もコツコツ当てていけば、いつかは利いてくる。私は彼女の秘部に手を伸ばした。
……
“しんみりと”濡れていた。
濡れ濡れではない。しかし、渇いてもいない。まさに、しんみり…という表現が適切だった。
ここで、察したかのように彼女が体勢を変えた。なんとあろうことか、手マンをしやすいように足をコチラに向け大きく開いたのだ。もちろん、激しいフェラは継続したままだ。
私は素直に驚いた。ここまでデキルものなのかと…。
普通ならここまで激しいフェラをしている最中に手マンをされると、少々怪訝な態度になるのが普通だろう。もしくは、態度にこそ出さないとしても、手マンをしやすいように体勢を入れ替えるなど、通常考えつかない行為だろう。
がしかし、彼女は遭えてそうした。
お客をただ逝かせるのが仕事ではない。気持ちよく遊んでもらうのが仕事!まるでそう言わんばかりに…。
事実、この攻撃は功を奏した。
クリに触れると、彼女から声が漏れ、フェラが少し落ち着いた。あえぎ声を聞いた私は興奮した。更に手マンを続けた。すると、彼女はそれに応えるよう声を上げ、私がその姿に興奮してくるとみるや…急にフェラを止め、立ち上がり、唾液まみれの口でキスをしてきた。
この一連の動きを想像できるだろうか。そして、この動きの意味が理解できるだろうか。
寝ている状態の手マンから相手の興奮を察知し、起き上がりキスをする。つまり、体勢が膝立ちスタイルになったということ。具体的に言えば、より一層、手マンのしやすい体勢を自然な形で作り上げたということだ。
相手が望んでいる行為をプレイの流れを止めず、プレイの雰囲気、興奮度に応じて一連の動作にて魅せる。
この動きにこそ、彼女の魅力が溢れていると言えるのではないだろうか。
ただ責めが上手い。ただフェラが上手い。テクニックがある…という嬢は、業界にごまんといる。また逆に、感じやすいゆえ、受身の反応がいい。いい声で鳴く。甘え上手など、受身を得手としている嬢も多数いるだろう。
しかし、彼女のように、責めも受身も一流。しかも、相手が今何を欲し、何を求めているか?それをプレイ中に考え、察し、その通りに動ける。そして、それにきっちりと反応する。
これが出来る嬢は、業界広しといえど、そう多くはないはずだ。
そもそもテクニックに自慢があるという嬢は、責め一辺倒。フェラだけで相手を圧倒しようと意気込むゆえ、触られるのを嫌う傾向が強く、逆に受身が得意(実際、得意な嬢はいないと思うが)受身の反応がいいとされる嬢は、責め慣れていないためテクニックに不安があるというのがオチ。
責めと受身をを両立でき、さらには相手の好みに応じたプレイができる。
この万能っぷりこそが、彼女の最大の魅力と言えるのではないだろうか。少なくとも私はそう思う。
現にもし私が手マンを求めなければ、彼女はそのまま焦らしプレイで、私を弄んだだろうし、仮に私が責め好きでここまで受身に徹せず、責めも同時に行っていれば、今とは180度違ったプレイになったことだと思う。
お客の年齢、性癖、状況、個々それぞれで色々な引き出しがる。それが彼女の強みであり、魅力なのだと思う。
ただ、一言だけ言っておくならば…
間違いなく受身。彼女の魅力を味わうならば、責めはほどほどにして、受身に徹するのがベストだろう。
さて、プレイに戻る。
彼女は膝立ち姿で私の肩に手を当て、キスを続ける。私はキスに興奮しつつも、手マンを続ける。この状況だ。つい手マンが激しくなるのは仕方のないこと…。しかし、彼女は何も言わないし、それを遮るような仕草すらなかった。
また、このときも唇が離れたと思ったら、耳を舐める。耳穴を舐める。首筋を舐める…と、とにかく彼女の口が暇になることはなかった。
彼女の口が暇になるとき、それは…
プレイの終わりを意味する。
膝たち状態での手マン&唾液交換は続く。普通はこれだけでもかなり興奮度の高いプレイだ。しかし、この日においては、このシーンなどあくまでもサブ。例えるなら、メインディシュの前に出される、口休めにすぎない。
出会いからの膝乗り、パンフェラ、本気フェラ。さらには、この手マンにて、私の我慢はそろそろ限界に達していた。
今思えば、クンニや69もしていない。だが、当時はそんな事は考えきれず、ただもう一思いに果てたい…。その一心だった。
私は手マンを止めた。
……
この間、ほんの数秒。彼女は全てを察した。
私、彼女、巡回中のスタッフ、更には他席でプレイを待つ同士…。プレイはまさに佳境。もうラストになるであろうことは、誰の目にも明らかだった。
嬢は再び横になる。
愚息が唾液まみれの口に呑まれていく…
つづく。
To Be Continued.