その壱・序章はコチラ。
その弐・前戯はコチラ。
その参・本番はコチラ。
つづき。
嬢は再び横になる。
愚息が唾液まみれの口に呑まれていく…
生温かい感覚に愚息だけでなく、私の全てが包み込まれた様な気がした。
ゆっくりと丁寧に、いやらしく。サオの先から根元まで動いたかと思えば、返しは勢いよく、早く…
スローからハイ。オンからオフ。弱から強…。
彼女のテクの基本は、全てが力の入れ具合。抜くところと力を入れるところ。これが絶妙だった。
そもそも、人間とは慣れる生き物。いくら興奮していると言ってもその興奮がずっと持続する訳でもなく、いくら気持ちがいいと言っても、その快感が永遠に継続することはありえない。
それゆえ、人は色々と工夫を試みる。
例えば、コスプレをしてみたり、玩具を使ってみたり、体位を変えたり…。それでもなお興奮と快感に慣れてしまったら、アブノーマルな方向に進む場合もあるし、人によっては犯罪行為に走る場合も…。
要は、慣れてしまう。
快感や興奮だけでなく環境や状況、状態など、人間は同じ状況が続くと慣れてしまい、当初の緊張や興奮、更には快感や刺激などが薄れてしまう。
この慣れを出さないためにも、彼女はプレイ中に色々な行為をしたり、力の強弱を変えたり、速度を変えたりする。そして、ここが勝負!という時。つまり、射精する直前に、その日一番の力を入れるのだ。
…で、まさに今がその瞬間ッ!!
「あっアッ…はぁ。も、もぅ や ヤバイッ!!!」
私は声にならない声を挙げた。しかし、彼女は手を止めなかった。寧ろ、今まで以上に動きは加速した。締め付けるような絶妙な力を加え、吸い上げるような上下運動を繰り出し、私を最果てへ導こうとする…
次の瞬間。フロアには断末魔が響いた。
「あっアッあぁぁ~もう、もうダメ。アッアッァァァアァ~~~」
失神するような快感とはこういうことを言うのだろうか。私は恥じらいもなく大声を挙げてしまった。
恐らく量はハンパではなかっただろう。込み上げる快感が普段の2倍、いや3倍、それ以上に思えた。
まれに、エロ本などで「精子を吸いだす」と表現されることがあると思う。なんでも、科学的に証明されているかは知らないが、射精というものは睾丸から尿道をとおり排出される速度が速ければ速いほど快感が増すというのだが…
今回、初めてこれを体感できたと思う。
焦らされた分だけ色濃く、興奮した分だけ多量に…。にも関わらず、射精時のあの動き。まさに「精子を吸い出され、吸い尽くされた」という感覚。
普段の数倍以上の快感が込み上げてきたのは、至極当然のことだった。
嬢は放心状態の私を見て、ニッコリと微笑む。そして、おしぼりを手に取り一枚を私へ、もう一枚で愚息を綺麗に拭きとり、さらにもう一枚のおしぼりで私の耳、首筋、肩周り、乳首を丁寧に拭ってくれた。
もちろん、口内にはまだ私の分身が沢山いた。
私を綺麗にしたあとで、ようやっと口内の者を背を向け吐き出す。そして、一言。
「気持ちよかったかい?」
(なんて天真爛漫な発言なんだ。この表情、この放心状態を見れば答えはひとつしかないだろうに…)
私は絞りだすように…
「とても気持ちよかった…です」
と何故か敬語で答えた。恐らく尊敬の念を抱いたのだろう。
嬢は…
「良かった♪」
とだけ答えた。自信ありげな表情が印象的だった。
気が付けば私は汗だくだった。残暑のこる9月とはいえ、店内はクーラーが利いている。また、興奮のあまり腰を振ったとはいえ、セックスをした訳じゃないし、責めたと言っても座りながら手マンをちょろっとしただけだった。
思い返せば、プレイ中、私はただ座っていただけ。
なのに、この汗の量…。言っておくが私は決してデブではない。どちらかと言うと引き締まっているほうだ。余談だが、腹筋も割れている。フフフ…
責められているのに、汗が滴り落ちる。こんなことは初めてに近い経験だった。
ウーロン茶で喉を潤す。少し落ち着きが戻る。通路を歩く店員と目が合った。我に返る。
Oh!フルチン…。
急いでズボンを履いた。これを見て嬢もパンティを履き、セーラー服を着用した。
ここで、意外にも時間が余っていたことに気付いた。あまりにも濃密なプレイだったので、とうに残り時間ギリギリ。発射すればすぐフラワーコール。そして、嬢は名詞を書きに一旦退席するだろうと考えていたのだが…
驚くことに時間は残っていた。
そこで、トークが始まった。ここからはその再現を聞いて欲しい。当然だが、この台詞に一切の脚色はない。
私「いやぁ~本当に気持ちよかった。しかし、凄いね…」
嬢「凄い?そぅかなぁ~?普通じゃないの?」
私「えっ!全然普通じゃないよ。自分でも分かってるでしょ!?」
嬢「う~ん。分かんないッ!だって他の人の見たことないし。気持ちよくなって欲しいと思ったら普通はこうなんじゃないの…」
私「いやいや普通じゃないよ。色々と遊ぶけど、こんなの初めてだよ」
嬢「そうなんだ。じゃ~逝けないときとかもあるの!?」
私「ん~あんまりないけど、実際あるよ」
嬢「なんで?どうして逝けないときがあるの?」
私「ん~どうしてって言われても。サービスが悪いからじゃない。実際、お話が長いとか…、手コキだけだったりとか…、態度が悪かったりとか…」
嬢「えっ!そんなのあるんだぁ~。私、あまりトークが得意じゃないし、っていうか、エッチなことしに来てるんだから、お話しなんかよりガンガンやらなくっちゃ。せっかくお金払ってるんだしね。逆にお客さんが逝かなかったりしたら、超気まずいよぉ~」
私「ほぇ~。いや感心。凄いね。ところで、めっちゃ人気あるでしょ??」
嬢「どうなんだろうねぇ~」
私「いや絶対に人気があるはず。間違いないよ!」
嬢「エヘヘ。どうなんでしょうね~。私前は池袋に居たんだぁ~。池袋のピンサロ行ったことありますか?」
私「あるよ。『クラブグー』とか良く行ってたなぁ~」
嬢「えぇ~!なんでぇ~!?なんで『南の島』じゃないの!」
私「ん?『南の島』も行ったことあるよ。いたの??」
嬢「私、ずっとそこにいたんですよぉ~」
私「じゃ~ここは今だけ?いつか戻るの?池袋に?」
嬢「ん~ん。戻んないよッ。しばらくは大宮専属だねっ」
と、ここでフラワーコールが鳴り響く。そして、嬢は名詞を書きに一時退席した。
……
一人になり思った。とんでもない子がいたもんだ…と。
彼女の言うことは、まさに正論。聞く人が聞けば「なにを当たり前のことを…」と思うかもしれない。だが、風俗ではこの当たり前のことが分かっていても、出来ていないことの方が多い。
そして、利用者である我々も、そのことを知っているからこそ、例えサービスが悪かったとしても、今日は運が悪かったとしぶしぶ諦めるのである。
風俗で働く女の子。いわゆる風俗嬢。その全女性が、「サービスしてなんぼ…」という事は理解している。しかし、風俗であるがゆえに、それを徹底できないという矛盾が生じ、その矛盾が少なからずまかりとおるからこそ、画一的なサービスがなく、個々の嬢でサービス内容に差が生まれ、人気嬢と不人気嬢という区分けが生まれる。
そして、この区分けは収入に大きな差を生み、両者のモチベーションを大きく左右することになる。
得てして人気嬢は、彼女のように風俗に対する考え方にブレがない。そして、ブレがないからこそサービスが徹底されている。逆に不人気上は、風俗に対する考えを分かっていながらも、(どうせ自分では…)というマイナス思考が根付いているため、いかにラクをするかを考える。ゆえに、サービスは…言うまでもないだろう。
ただ、いくら人気嬢とはいえ、ここまでブレずに徹底できる子というのも珍しい。リピートしてくれたお客になら理解もできるのだが、ただフラっと現れた、しかも、ただのフリー相手にここまで徹底したサービスを行えるというのは…
風俗に対する考え方もそうだが、風俗で生きていくための鉄則を熟知している。
それは…
「フリーを制する者は世界を制す」
という格言だ。
意味はそのままで、フリー客を大事にしない嬢は、いつか尻すぼみしていくということ。結局、風俗というものは、いかにしてフリー客をリピートに繋げていくか?
これが大事なのである。
もちろん、短期で辞めようと思っている嬢には何の関係もない話だが、ある程度、風俗で生計を立てていこう、借金を返済していこうと思っている嬢は、この辺の考え方からして違う。
根本の考え方が違えば、当然、サービスも異なる。なぜなら彼女のいうように、風俗で大事なのはサービスの中身。トークや癒しを求めに遊ぶ方も少なからずいるだろうが、結局、風俗というものは…
変態行為をしてなんぼ。要は、射精してなんぼ。とどのつまり、皆、エッチなことがしたいから風俗に行くのである。
今回、私に彼女がついたのは、店側の的確な判断だったのか?それとも、たまたまだったのか?それは分からないが、事実、私はその後、一週間と間を空けずリピートした。
本当に久しぶりのことだった。リピートしたのは…。
おっと余談が長くなってしまった。現場に戻る。
彼女とのプレイ、その後の会話に感嘆しつつ、ウーロン茶をすすり、嬢の帰りを待つ。気付けば西川口で浪費した私の体力、時間、イライラした感情などは、もはや過去の遺物。気持ちの良い極大射精と共にどこかへいったようだった。
とはいえ、まだ気になることが一つ残っている。
皆さんも随分と待ったことだろう。「天使に出会った!」と大げさな前振りをしてから、約一週間。ヒントをだす、だすと言っておきながら、想定外の4部作…。
毎日集まるコメントを見ては…
だいぶ痺れを切らしてきたな…。これ以上、待たせられない。と思いつつ、ニヤっとする自分がいたりもした…が、もう限界だろう。
残された大いなる疑問…。
そう、彼女は何者か??ということ…だ。
こちらかた尋ねても、分からないとはぐらかす。かと言って自信がないわけでもない。間違いなく自分のテクとプレイに自信を持っている。間違いなく人気嬢。間違いなく人気ランカー。
問題は、その順位だ。もし彼女が下位などであれば、上位者は単純に神クラスか、そのランキング自体が信用できないか…。逆に私の予想通り上位者であれば…
……
いったい彼女は何者か?
その答えは何ともアッサリと解明された。
ではその現場を再現する。そして、最後である。心して読み進めてほしい。
嬢が戻ってきた。
「お待たせ~。はいコレ名詞。これ持って来たら次1000円引きになるからねぇ~♪」
名詞を開いた。
そこには、謎にされていた苗字が書かれてあった…
「○○!?」
ランキングに目を遣る。
ん!?んンン………………!?
「い、い、いちいッ!!一位じゃん!!!」
嬢はニコッと笑ってキスをした。
口の中には飴玉が、心の中には感激が、そして身体の中には余韻が残されたのだった…。
終わり。
-編集後記-
皆さま。4部作に渡る長文、お疲れさまでした。
いやほんとすみません。長らくお待たせしてしまって。でも、今日でスッキリしたことかと思います。
なんと現れたのは押しも押されぬ不動のナンバーワンでした。大宮『ガールズコレクション』の公式HPで確認すると…指名・リピート、その他項目で見事ナンバーワン。
プレイ後に確認しただけに、妙に納得できました。実は今の今までランキングをあまり信用してこなかったもので…。
で、一位と分かってふと頭によぎったのが…誰かに言われたあの言葉。
「何だって極めりゃ賢者…」
ナンバーワン。この凄さを肌で感じとりました。技術だけじゃない。かといって性格だけじゃない。また、可愛いということに甘えることもしない。
心技体。全てを兼ね備えた見事な女の子。私のピンサロ暦の中でも5本の指に入る女の子ではないでしょうか。
後日、リピートした時も、変わらぬ?いやそれ以上のプレイをしてくれました。そして、その時、こんなこと言われちゃいました。
「次きたら、もう病気だよ。○○病(この○○は源氏名です)だから、嵌っちゃダメだよぉ~」
ってもう病気。今もなお身体にあの興奮が染み付いちゃって、しばらくは他では満足できそうもありません。しかし、悲しいかな大宮は遠い。
なぜ池袋時代に知り合うことがなかったのだろう。と最近そんなことを思いますが、それは神様が遭えて巡り合わせなかったのでしょう。
今回は西川口にて努力した私をみて、神様が「良しッ!たまにはご褒美を与えてやろう…」みたいな。
そんな気がします。ってちょっとセンチメンタルで、キモイですね。
でも、本当に今回はいい経験をしました。やはり、「極めればなんだって賢者」です。今後も基本フリーランスの流れ者を続けますが、たまにはズバリ!ナンバーワンを指名して…
「各店のナンバーワン嬢報」
でも企画していこうかななんて思っています。なんかやけに今回の4部作・反響がヨカターので、こういう嬢報企画もいいかな…と。
もし皆さんの中でナンバーワン嬢と体験した、もしくはオキニで通っている!という方がおられましたら、たぶん公表しにくいと思いますが…
お話聞かせていただければ…なんて思ったりしますね。
では長々とお付き合い有難うございました。皆さん、機会がありましたら、ぜひ大宮ピンサロ『ガールズコレクション』の○○嬢へ。
あっ!そうそう。いくつか記事の中で天使の前に「堕」の文字をつけていました。これは、「天使」というにはエロすぎるからと思いつけたのですが、冷静に考えれば、性格もすこぶるいいので、普通に「天使」でOKですッ!
じゃ今日はこれまで。いい感じぃ~オッケー♪