吾輩はエムである。名前は我侭クソＭ男だ。

いま自ら望んで痴漢をされに来ている。場所は上野にあるピンクサロン『スクールデイズ』。

現在の状況を簡潔に説明しよう。

アイマスクをし、手錠を掛けられ、手を肩の上で釣り上げられている…そんな状況だ。

私はこの後、痴漢されることになる。尻を揉まれ、乳首を弄られ、スボンを下げられ、下半身剥き出しのまま恥ずかしい声を上げることになる。

ではその一部始終をご紹介したい。

準備編はコチラ。

痴漢行為序盤偏スタートッ！
肩が痛い。あぁ肩が痛い。

釣られて数分。四十肩が悲鳴を上げる。

準備をした（拘束を終えた）ということはまもなく始まるはず。いくらＭとはいえ、両隣に同士がいる中でこの放置プレイはさすがに恥ずかしい。それに肩が痛い。

（早く、早く始まってくれ！）

（ん！ハッ！？チョ、マテヨ！もしかしてすでにプレイは…始まってい…る？）

Ｍ道そのイチ、焦らしの極意－放置の刑…か。

だとしたらヤル。さすが『スクイズ』。細部にまでこだわる演出は伊達じゃない。やるな提督。ただのアニメ好きじゃない。相当なキレ者だ。

そうと分かれば黙って放置。四十肩を適度にならしながら漏れ聞こえる声から両隣の様子を妄想していると…沈黙は突然破られた。

ふぅーっ。。。

吹きかけられる息。

ブルっと全身に震えが走る。と同時に尻に伸びる痴漢の手。

ビクッと反応。このファーストコンタクトは、おそらく男女共通の反応だろう。痴漢された者にしか分からない、「ひゃっ！」と声を上げたくなるが、不思議と声がでない。

「チ、チカンっ！！」と叫びたいのに叫べない。なぜか声が出ない。ブルッと身震いするだけ。

この初見反応を確認してのち、行為者は次の段階に移るのであろう。

撤退か？決行か？

今回の場合は問答無用で決行。当然だ。これは非日常を創り上げているのだから。だが、一応ここで伝えおこう。

「痴漢、アカン！」と。

では現場へカムバック。

手が尻をまさぐりはじめた。フェザータッチで様子を見るように、揉むように、撫でまわすように。時に円を描き、時に鷲掴み、時に股の間に手を入れて…。

愚息は早くもフル勃起。ピッタリ目のズボンが裏目に出たか！？チンポジが悪く少し苦しい。

そうとは知らずに手が尻から前に回る。ズボンから張り出す突起物に手が触れる。

「おっきくなってる。んフフ。。。」

この言葉に思わず下を向く。顔が赤面していくのが分かる。アイマスクをしていて良かった。表情を悟られないし、余計なことを気にせず悦に入ることもできる。

痴漢はズボンの上から愚息をこねくりまわす。乳首も責めて来る。服の上から、インナーの上から…。

（やはりピッタリ目の着衣で良かった）

心の中でガッツポーズだ。

ここまで全て背面からの行為。背中から手を伸ばし、または体を密着させ、抱きしめるように触れる、揉む、擦る、なぶる。

愚息はズボンを突き破らんほどに隆起している。気を許せば思わず暴発してしまいそうなほどに…。恥ずかしながら吐息も荒い。

羞恥と興奮の狭間で揺れる理性。両隣に同士がいることで、なんとか理性を保っていたし、同時に羞恥心も煽られていた。

上野『スクイズ』の逆痴漢。ただ「つり革」利用するだけじゃない。それ以外の要素も全て計算された上でのことだろうか。

ポスターの隙間も、張り出す遮蔽壁の距離、角度も、両隣に同士を配する差配も…全て計算の上でのことだろうか。

だとしたらこの『スクールデイズ』末恐ろしいお店であるのだが…。

様々な事柄を考えることで理性の平衡保ち、暴発を防いでいた。しかし、それも限界のときを迎えようとしていた。

痴漢がとうとう前面に回りこんで来た。　

つづく。

To Be Continued．