こんにちわ。バカイチです。
今日は平成の参勤交代・巣鴨御三家詣で第二順路をご紹介いたします。今回の訪問先はこちら。
『マドンナ』
今なお変わらない強制三回転スタイル。巣鴨御三家の伝統芸を踏襲する正統派の回転専門店でございます。
謎の言葉…「さやっと!」
この言葉を合図に店内一斉行動。店内を目まぐるしく回転する嬢に同士の視線が集中。
次なる相手は誰だ。アイツか?ソイツか?それともアソコの天使か?
ハイテンションスタッフと個性的な女子。そして若者から青年、団塊、初老の紳士達が織り成す悲喜こもごもとした愛憎劇。
「平成の参勤交代・巣鴨御三家をゆく-巣鴨ピンサロ『マドンナ』-前半-」
どうぞ心行くまでお楽しみください。
前回同様、舞台は入店直前からスタートいたします。『マドンナ』の詳しい場所は「ピンサロ探検隊・巣鴨マップ」にてご確認ください。
居酒屋と小料理屋が並ぶ巣鴨裏通り。そこは大小のピンサロが並ぶ親不孝通りでもある。今回の舞台、巣鴨『マドンナ』もそんな裏通りにあり、間隣にある御三家『ビックワン』と日々しのぎを削っている。
私が近づくと両店の客引きが色めき立つ。
満面の笑みを投げ掛ける二人の店員。片や黒づくめオヤヂ店員、片や長髪のビジュアル系店員。
軍配は女神(マドンナ)に微笑んだ。
店員に引率され階段を降りるも、先客がいた。リーマンの団体客だ。階段脇のパネルをみて指名嬢をあれやこれやと討論している。
仲間内のパワーバランスや酔客特有の掛け合いもあってなかなか決まらない。しかし、お陰で現在のラインナップが全て判明した。
スタメン6名。HPの出勤表通り。クリーンアップはこちらの三名。
3番センター「○○○」最も若く容姿も抜群。公称○○歳の次世代エース候補
4番ファースト「○○」マドンナの四番といえば彼女
5番サード「○○○」スタイル自慢のテクニシャン
この他にも1名気になる選手がおり、あとの2名はブルペンキャッチャーであった。
待つこと数分。結局リーマンたちはフリーで入った。そして私の出番。
私は3番の次世代エースがとても気になった。容姿可愛く何より断トツに若い!さらにスレンダー!しかし4番の絶対的エースも捨てがたい。妖艶なオーラが愚息を直撃する。
(せめてどちらかだけでも確保したい)
漏れ聞こえる店内の状況音を察するに、店内はそこまで混雑していないと思えた。すぐの案内という言質もある。先行する三名のリーマン(フリー)の他に+1、2名。
状況的に最高のシナリオも描ければ、最悪のシナリオも容易に想像できる。
私も老いた。安心が欲しい。指名すべきか、どうか。
……
ひと呼吸おいて一言。
「フリーでおなしゃす!」
「1名様ごあんなーい!」
さぁ行き着く先は、地獄の一丁目か?それとも誘惑の三丁目か?
店内に入るとスタッフが変わる。眼鏡の店長風男性。動きが機敏で元気がいい。言葉使いも丁寧で、何よりテンポがいい。
スマイルも素敵だ。これぞ営業スマイル。ただし、目は笑っていないが…。
「いらっしゃいませ。こちらへどうぞ」
「女の子はすぐ来ますから。あっ上着脱ぎますか。どうぞ、どうぞここに掛けましょう。さぁさぁ、どうぞどうぞ」
八十年代の洋楽ヒットチューンに乗ってミラーボールが回転している。銀幕を張られた内壁に妖しい光が反射していた。
シートはやや小さめの赤いソファーにタオルを敷く王道スタイル。
背もたれ低く隣人との境界も絶無。先に紹介した『恋するヴィーナス』と同様に、店内を二分する中央パーテーションはあるが、高さが足らず目隠しの体をなしていない。
視線を上げると店内の全てが確認できる。前後左右の席近く、店内もそこそこの明るさであるため…
マンもチンも会話も聞こえる丸見え状態。
ビバ御三家。これぞ昭和スタイル。店内を見渡せるからこその回転であり、丸見えであるからこそ回転が活き、そこにドラマが生まれるのだ。
店内図はこちらを参照。
*後方の席であればあるほど視姦が楽しめ、緊張感が増していきます。
さて、ここからは当時の現場を再現しながら進めていきます。少々カオスな状況になりますが、自分が現場にいると想像してお楽しみください。
後半につづく。
To Be Continued.