前半はコチラ。

つづき。

店内奥に通されると、さらにカビ臭い。地下だけあって、やけにジメジメしていた。

私は三列からなる最奥右角のシートに案内された。席は赤いソーファーシート、その上にバスタオルが敷かれていた。サイズは大きく、背もたれも高い。

店内は意外に広くい。お決まりのミラーボールこそないが、そこそこの明るさがあった。間接照明というか、薄明りの蛍光灯数基で店内の明るさを保っていた。

見渡す限り同士はいない。私ひとりだ。

しかし、ひそひそと話し声が聞こえる。どこからだろうか。女性の声で二人、いや三人、それ以上…。

ユーロビート流れるなか耳を研ぎ澄ます…必要もなかった。

声は席右側から聞こえてくる。おそらく間隣が嬢の待機場なのだろう。腰の高さのパーティション、その上に簀のようなものを吊り下げ、視界こそ遮断しているものの声までを防ぐことは出来ていない。

それに嬢たちも隣に私がいることを知らないのか、声を潜める様子もない。

「あれ見たー？」「見た見た！」

「てゆーかあれむかつかない」

「分かり分かる。ひゃっはははは…」

声の感じから察するに推定４０歳前後、太め残りのオバサンであろうと思えた。そして、その中のひとりが…

「さてと、ちょっくらいってきますか～」

と、立ち上がりスタンバイを始めた。

残る嬢が「いってらっしゃーい」と野太い声を合わせ見送る。

嬢は三人いたようだが、声の質、会話の中身、相槌の打ち方などから私は敗北もありうると覚悟を決めた。その時、嬢があらわれた。

「お待たせしましたぁ～！」

（ん！？さっきまで聞こえていた声ではない。張りのある“女性”らしい声だ。）

見上げるとそこには、小柄ながらも細身スレンダーな美人系のれっきとした女性が立っていた。

女性は席に座って私におしぼりを手渡す。近くでみると、そこそこ歳はいっていた。推定年齢で３７、８歳ぐらいだろうか。

ただ、肌の張りツヤ良く、髪の毛も綺麗に手入れされており、コシがありサラサラ。さらにスタイルは、ただ細いという感じではなく、鍛えられたしなやかな細さがあった。

おそらく美には相当気を遣っているのだろう。ルックス含め容姿は年齢以上の若々しさを感じた。が、プレイは老練だった。

軽いトークのち、早速プレイ。嬢が半裸になり、愚息を徹底的に拭き取ってからフェラ開始。ここまでノーキス、ノータッチ。見事な早業。

フェラは定番の横向きスタイル。左肘を座席上に寝かせるようつき、胸を私の腿にぴったりと密着させ、且つ脚は両足をぴったりと密着させて、カリ先のみを集中的に舐める…

早期射精を目指した専守防衛型。

この体制を取られた時点で気の弱い私はもうお手上げ。乳を触ることはできず、触れる箇所といえば、太腿から半尻程度で、太腿から秘部へ手を這わそうと試みるも、扉が開くことはなかった。

無理に開けようと思えばできないこともないような力加減ではあったが…。

そうこうして無事に射精を迎える。射精後はアフターフォローなのだろうか、これでもかと吸い上げ、愚息から口を離さない。そして後処理をして一時退席。

去りゆく嬢を目で追いながらスタイルの良さを再確認。

年齢的な色気もありビジュアルは◎。だが、プレイがいかんせんタンパク。もう少し積極的に出ることができれば、あるいは…。

ここで短文のマイクアナウンスが鳴り響く。

「○○さん有難う。次ご指名のお客さまお待ちです」

（ふ～む、約束通り一番いい娘を付けてくれたようだ…）

「当店は地雷を踏ませません！」形上の約束は守られたのだろうか。しかし、仮に今回の相手が変わらず漏れ聞こえる待機場の主であっとしたら、果たしてそう思えたかどうかは不明である。

ということで、巣鴨ピンサロ『ルージュ』の体験談をひとまず終える。

パネル写真を見る限り、また今回の嬢を見る限りでは値段的な面を考慮して爆死するようなことはないと思えるが、「地雷を踏ませません！」との言葉を信用できるかというと疑問が残るとだけ最後に伝えお別れしておこう。

あと一言、再訪の余地あり！とも添えておこう。

それでは今日はこの辺で…。