春一番と共に桜の開花が宣言されました。
この週末は花見に出掛けた方も多くいらっしゃると思います。そのついでにピンクの若葉を摘みに行った方も多いことでしょう。
花見の前後にピンサロ漫遊。
桜の命は短いですが、我々の命は長くありたい。利用の際は、体調管理に衛生管理、病気対策に気を付けてお楽しみくださいますよう宜しくお願い申し上げます。
さて、定期連載しております「臨時・性病ランキング」もいよいよ大詰め。
同志の入院体験に端を発し、改めてリスクを問うたこの一ヶ月。直近2回に渡って…
関連記事⇒「性病経験はありますか? ピンサロと性病のリスクについて」
関連記事⇒「性病確率50% ふたりにひとりが感染する時代⇒罹患したこのある性病は?」
まず性病経験を問い、その結果5割近い罹患率が判明し、具体的な病原体を知りました。性病だけではありません。それに準ずる咽頭系の感染も見過ごせませんし、それらを放置することで蔓延はもちろん、不妊の原因になったり、HIVの感染率が上がることも知りました。
恐ろしいことにピンサロを継続利用している方の約半数が何かしらの性病に罹患していたのです。
そして、そのうえで聞いてみました。いじわるな質問を…
「ピンサロやめ(れ)ますか?」と。
これまでのアンケートで、仮にいま性病経験がなくても、このままピンサロの利用を続けていけば、およそ2分の1の確率で性病及び性病に準じるものに罹患する可能性が大きいことが判明。
その事実を知っていたのか、それとも今回初めて知ったのか、あるいは改めて再認識したのかは分かりませんが、性病罹患率50%超と確認したうえで、生粋のピンサラーである皆さまはなにを感じたのか?
普通なら、いますぐにとは言わないまでも、「将来的にはやめよう」であったり、「やめなければ」と考えるでしょう。状況にもよりますが、もし罹患すれば事は自分だけでは済まないのですから。
仮にパートナーがいれば、パートナーにも塁が及び、結婚していたら相手だけでなく子供に影響を及ぼす可能性すらある。それに自身の未来すら危険に陥れる可能性だってあります。入院や離職、離婚に死亡というケースに繋がるかもしれません。
快楽の代償は図らずも大きなものになる可能性がないとは言い切れません。
そう考えると、「やめる」「やめなくては」という方向に意識は向くはずなのですが、それはあくまでも普通の人の考え。
アンケートを回答する我々は、悲しいかな体のてっぺんから足の先までピンサロに毒されています。
危険を承知で遊び、現に性病にも罹患したこともあれば、つい最近入院した方もいます。死にかけたことのある方もいますし、ピンサロのせいで人生のチャンスを逃した方も知っています。
いっときの快楽のせいで、長年苦しんでいる方も決して少なくはありません。
なのに、それなのに…
やめられないんだな、、これが!!
これだけピンサロは危険、ピンサロは危ないと、ピンサロのリスクが公に叫ばれているにも関わらず、当事者からすれば、なぜかそれが対岸の火事に見えている。
というよりもむしろ、危険は熟知している。いつかやめなければならない日が来ることも分かっている。然れども、それはいまではない。
いまは、身体が心が脳内が、ピンサロから離れることを許してくれない。
きっとそんなところに近いでしょう。
その意識を証明するのが今回の調査結果です。ご覧くださいこの葛藤を!!
将来的にやめようと思う⇒32%
やめたくてもやめれない⇒25%
揺れ動く心のキモチ、でも結局は、、、やめられなんだな、これが。
なにかしらの病気になって、その時はもう二度と行かない!と決意していても、いちど味わった官能は簡単には忘れることができず、もう一回ぐらいなら…と思ったのが運の尽き。結局はそれが復帰のサイン。
それからまた通ってしまう。。
そして、これを経験した人々が悟りを開くのです。
やめない、(もはや)やめるつもりはない⇒27%、、と。
覚悟を決めた男たちの意見であり姿が目に浮かびます。ちなみに私もこのゾーン。リスクは承知、覚悟の上、自己責任のもと利用する。そもそも もとより捨て身、独り身である。誰にも迷惑はかけない。
だからこそやめない。徹底的に楽しむ。
とはいえ全体的には、ピンサラーの揺れ動く心が手に取るように分かります。
すでに卒業している方は別にしても、やめる覚悟を決めた方もいれば、「やめたい」という意識を持つ卒業見込みが現役プレーヤーの中にも約半数近くいる。
いまは大丈夫でも彼女や家庭ができて状況が変わるときもあるでしょう。そうなるとピンサロには、いや風俗遊び自体をやめる方もいるでしょう。
逆に年齢を重ねて独り身。もはや何もない。捨て身だからこそやめない!ピンサロが唯一無二の趣味、もっと言えば「生きがいである」という方もいるでしょう。
今回の結果は図らずも、未来ある若者と老いてなお盛んという壮年世代の対比が出たのではないでしょうか。
ピンサロ自然消滅のシナリオ
いまピンサロは過渡期を迎えています。
グレー産業と言われ続け、休業と移転、グランドオープンとリニューアルオープンを繰り返し続けていよいよ五輪目前。行政指導のペースはここ数年でもっとも盛んになってきました。
さらに人口減と超高齢化社会が叫ばれて止まない日本社会。高齢化の波は古くからある場末サロンを閉店へと追いやり、生産年齢人口の減少は風俗利用者をも減らし続けています。
ここ数年の風俗業界は優勝劣敗。栄えるところだけが栄え、それ以外はジリ貧。景気のいいお店はどこもみな大手グループの枝分かれ。そこ以外の残された店舗が数少ないパイを取り合うのが現状です。
ピンサロ業界も例外ではありません。蓋を明けてみれば景気のいい話は大手や中堅以上の学園サロンのみで、それでもなお生き残ってこれるのは、今なおデフレであるという現実と、それを追い風にする安価な料金設定(文化)が根強いからです。
そんな状況にあって、ハイリスクの性病問題、そして引退へと高まる利用者意識。
人口減と少子高齢化、さらに厳しさを増す行政の目。これだけでも先行き不安なのに、そこに加わる負の遺産。
前者に関しては社会環境ですから何も対策はできません。しかし、後者に関しては何かすることができる、いや早急に何かをすべきです。
利用者側の自衛はもちろんですが、運営側も少しでも安心して遊んでもらえるような努力をすべきでしょう。
具体例としては…
手洗いやうがいの徹底
即尺やアナルなどの過激サービス禁止の強化
嬢の体調管理の徹底及び出勤停止などの強行措置
ゴムフェラの導入
などなど。
改悪という声もあがるかもしれませんが、いまこの時点から手を打っておかなければ、近い将来ピンサロが自然消滅する恐れもあると私は思います。
いくら安価で可愛い子と遊べるとはいえ、利用者が減少すれば店の売り上げは落ちます。そして生き残りをかけてますますパイの取り合いに拍車がかかり、営業停止を機に閉店をするお店が増え、業界が縮小し、ゆくゆくは消滅…
すぐにどうこうなる問題ではありませんが、目に見えるリスクがあり、将来的にピンサロを卒業しようと思う若い世代が多数いる。
利用者が減少する産業に未来はありません。いまこそ業界は横のつながりを強化し、公衆衛生と性病対策に力を入れるべき!!
という意見をもって今回は締めさせていただきます。
また次回、改めてピンサロと性病について皆さまと意見を交わしたいと思いますので、なにかお気づきの点などございましたらどうごお気軽にご意見ください。