初めまして。 いつも楽しく拝読させて頂いております。 そして、サイト開設おめでとうございます。 この度、この様な形で不躾なお便りを出さして頂いたのは、バカイチ氏に私のような人間も存在するという事を知って頂きたく思いましてスマホのメールアプリを起動しました。 私、都内で小さな建設会社を経営しているキサカ一佐と申します。 42歳、既婚です。 そして私は風俗が大嫌いです。 事務的な対応、流れ作業的な行為、そして意思疎通の皆無。 まるで日の当たらない工場で生まれ、順番に屠殺されるブロイラーの気分になります。 私の自論ですが、性行為というのは、お互いのバイオグラフィ、趣味嗜好を知り、理解した上で初めて成立する人類が得られる最大の快楽だと思っています。 そんな私ですので、普段は出会い系で愛人契約を結んでくれる女性を探して定期的に会ってもらうというやり方です。 昭和で云う「援助交際」。今で云う「割り切り」です。 初見の女性はもちろん、定期的に会っている女性でもホテル入室後に1時間以上は必ず食事や会話を楽しみます。 その女性のバックグラウンド、近況を知る事でより深い性行為が出来ると考えるからです。 しかし今回。 ここ1年、月2ペースで会っている女性にドタキャンされてしまった時の事です。 もうすでに精力剤の某錠を飲んでいたのでこのまま帰る訳にも行かず、途方に暮れながらネットで検索していると、この貴殿のサイトに流れ着きました。 ピンサロ。 安価・短時間で抜くためだけのシステム。私が最も嫌悪するシステム。 しかし体験談を読むと私のイメージするピンサロとは趣がちょっと違うようです。 20代の女性多数。 恋人のようにイチャイチャ。 軽快なトーク。 タイムリミットも迫っていたので、ここはひとつ突入してみようと決断して、貴殿のサイトで評判の良い大塚クールを選択しました。 店前に到着し、いざ階段を登る時に考えてみたら、ピンサロは実に十数年振りだった事に気付きます。 耳を貫くユーロビート、下品なマイクパフォーマンス、視界の悪い異臭漂う室内、、、。 そして登場した相手の女性はギニュー特戦隊のドドリアにそっくり、、、、。 そんな悪夢のような記憶が脳内を駆け巡るものの、後方から来た客人に押されるように身体は店内へ入ってしまいます。 店員オススメの女性を指名し、待合室で煙草一本焼失する頃にブースへと案内されました。 綺麗な部屋です。ソファもオシャレでフカフカです。悪臭もなく音楽も控え目で喧騒という感じはしません。 そこは私のピンサロというイメージからはかけ離れた快適な空間です。 そして彼女は来てしまった。 そう、ソファに座る私の隣に天使が舞い降りたのです。 「こんにちは〜」 「今日、寒いね〜」 「仕事は何してるの?」 完全なタメ口。しかし、嫌悪は感じない。そう、なぜなら彼女は天使だから。 「キャッ、可愛いアゴヒゲ〜」 いきなりアゴヒゲを触られた。馴れ馴れしいにも程がある。しかし、嫌悪は感じない。なぜなら彼女は天使だから。 それから数分間、取り留めのない言葉を交わした。もちろんその会話だけでは彼女の事など何も解らない。でも私は満足だった。なぜならやっぱり彼女は天使だから。 「天使にも似た悪魔ほど人を迷わす者はいない」 ウィリアム・シェイクスピア(17世紀イギリス・劇作家) 彼女はプロです。 あっという間だった20分間の出来事は何もかも偽りのはずです。 でも私は確実に感じました。 愛を。 彼女の言葉、笑顔、行為、全てに愛を感じました。 そして気付いたのです。私の求めているものは愛だと。 それが喩え偽りでも真実でも関係ないのです。バイオグラフィ?趣味嗜好?関係ないのです。あの瞬間、あの場には確実に愛が存在していたのです。 若い頃のトラウマに縛られ、偏見に満ちた信念に固執し続けていた私は自分を悔い、そして解放されたのです。 この貴殿のサイトに導かれ、そっと肩を押されたアラフォー男がピンサロというサンクチュアリの真の素晴らしさを知りました。 バカイチ氏には最大級の感謝です。 そして当サイトの永き繁栄を祈っています。 「社長、今日も愛人の所へ行くんですか?」 社員に訊かれると今の私は胸を張って答える。 「違うよ。大塚の天使に会いに行くんだ。」 私は風俗が大嫌いです。 でもピンサロは大好きです。 |