それはうだるような暑い日だった。時刻は16時を過ぎたというのに、まだ30度を越している。西日が眩しく私の行く手を阻む。
約3ヶ月振りにこの街に来たが、駅前の雑踏は相変わらずだ。特にその日は明治製菓の新作アイスを無料配布するイベントが開催されており、いつもに増して人、人、人でごったがえしている。そして、目に写る人全てがアイスをほうばっている。
JKに女子大生にOL。更には人妻、熟女に至るまで、皆がアイスをペロペロ×2…
舐められたいっ!早く舐められたいっ!!
私は卑猥な感情を押し殺し足早に目的地へ向かった。
大型ビジョンの下をくぐり、人の波を掻き分け、目的地入り口に辿り着く。右手にドンキーホーテ、左手にパチンコ屋、正面通りにはホストとキャッチが大勢たむろしている。
ここは何処か?土地勘のある方はもうお気づきだろう。
駅前の雑踏、大型ビジョン、ドンキー、パチンコ屋、多人数のホスト…
そうここは新宿・歌舞伎町。アジア一の歓楽街と誉れ高い不夜城・歌舞伎町である。
前回の来訪は全店調査&新宿ピンサロ『ラブコレ』の体験時。ちょうど約3ヶ月前である。
なぜ今回再びここ歌舞伎町に降り立ったかというと…目的は二つある。まず一つは前回、多数のキャッチに阻まれ不十分だった新宿ピンサロの全店調査。そして、二つ目は新宿・歌舞伎町に今なお残る、古きよき時代の名残を残す伝説のピンサロ『ハッピイ日の丸』への突撃だ。
かねてより、早く行わねばならないと思っていた新宿ピンサロの再調査。蒲田だ、新店だと色々調べること多く、後回しになっていたのは否めない。というよりも、再調査をしても地域内にあるピンサロの数は変わらず、その内容にも何らの変化はないだろという気持もあった。
しかし、万にひとつでも情報が漏れている可能性があるとしたら、それはそれで問題だ。また、新たな情報がなくとも、現時点での情報が正確なものである!と断言できなくては全店調査の意味がない。
そもそも、意外なのだが、この新宿ピンサロ全店紹介。店舗数が少ない割に思いのほか人気ページなのである。当ブログの中でも現在第4位。一日3500強ものPVがある。この数字が示す意味。それはやはり新宿-歌舞伎町-という地域への期待!とみてまず間違いはないだろう。
それゆえに情報は最新かつ正確を極め、更には地域内にあるピンサロ店の体験報告を速やかにまとめなくてはならない。と常々気に留めていた。
そこで、今回たまたま新宿方面に行く機会があったので、約3ヶ月ぶりに歌舞伎町に足を踏み入れたという訳である。目的地である『ハッピイ日の丸』は歌舞伎町の奥地にある。ということで、まず全店紹介の調査から行う。
セントラルロードから入り、さくら通りに抜ける。そして、過去『エアポート』などがあった怪しさ満載の裏通りを縦断しつつ再びさくら通りに戻る。そこから更に区役所通りに向かい、また靖国通りに出て次は一番街通りから入り、ファッションヘルスなどがある路地をくまなく歩く…
時刻は17時。まだまだ暑い。歌舞伎町を歩き回ること小一時間。その間、見知らぬオヤヂに声を掛けられること数十回。そのほとんどが…
「ビデオ…ビデオ、DVD」
と囁かれるだけであった。
以前来たときに比べて時間がまだ早かったせいか?それとも暑さのせいでポン引きが少ないのか?はたまた警察当局の規制が厳しいのか?その辺はよく分からないが、とにかく今回に関してはキャッチに邪魔されることなく、新宿の全店調査を終えることができた。
結果は…やはり、現状報告した3店舗のみ。
生ける伝説『ハッピイ日の丸』
キャバサロン『ニューPM 新宿店』
学園系ヤングサロン『ラブコレ』
残念ながら上記店舗以外は見つけることができなかった。
今、風俗を取り巻く環境は厳しい。特にこの歌舞伎町は数年前の浄化作戦より当局に目の敵とされてきた地域。そんな中、無店舗型のデリバリーヘルスならいざ知らず、店舗営業のピンサロをオープンさせようなどとは、恐らく誰も思わないのであろう。
不夜城-歌舞伎町-から夜がなくなる。少し寂しい気持ちになりつつも、私は次なる目的を完遂すべく、歌舞伎町の奥へと足を進めた。
目指す先は『ハッピイ日の丸』新宿・歌舞伎町に今なお残る、古きよき時代の名残を残す伝説のサロン。平成の世を迎えた今も、キャバレーから進化したと言われる当時の姿そのままで営業を続けるピンサロ界の生き証人だ。
最近は嬢を総入れ替えし、公式OHPを作り、過去のイメージを払拭するべくリニューアルしたとの情報もあるが、そんなに簡単に過去の黒歴史は拭えない…はず。現に私は過去、爆死している。
しかし、公式OHPを見る限り、また同士からのコメントにもあるように、20代前半の嬢多数、その他、問題なく遊べるであろう容姿の立つ嬢も多く見受けられる。
これは…これはっ…!?まさか本当にリニューアルされたのか?
もはや、悩んでいる暇はない。他人の意見を待っているときでもない。男は負けると分かっていても、戦かはなくてはならない時がある。それが今だ。過去のトラウマ何するものぞ!
強い決意を胸に秘め、私はそこに降り立った。約10年ぶりにみるド派手な看板。しびれるキャバレー『日の丸』看板には4000円の文字。そして、10年前と同じように店頭には妙齢の紳士が立っていたのであった…。
To Be Continued.
づつく。
次回の「ピンサロバカ一代~素人童貞のピンサロ紀行~」は、遂に生ける伝説『ハッピイ日の丸』の驚くべき店内が明らかに…。あなたは歴史の目撃者になるっ!?乞うご期待ッ!