巣鴨に御三家と呼ばれるピンクサロンがある。

『恋するヴィーナス』
『マドンナ』
『ビックワン』

この三店を評して巣鴨御三家。

かつて巣鴨ピンサロが栄華を誇ったあの時代から衰退の一途を辿る現在まで、彼らは御三家として巣鴨ピンサロに君臨し、我らに惑う楽しみを与え続けている。

往時は三回転専門のハード回転サロンとして…。現在は時代に即応したマンツー＆回転サロンとして今なお巣鴨ピンサロの狼煙を燃やし続けている。

これまで御三家はピンサロ業界に陰に陽に足跡を残してきた。

陽にあっては高名なスタンディングクンニや伝説的な嬢。陰にあってはアナル舐めやごっくん、その他嬢独自の過激サービス。

ただ御三家を知る者の間ではかつての栄華はもはや語り草。あくまでも伝説として酒の肴にするのみで、お上という名の幕府に牙を抜かれた現在の姿を「御三家」と呼称することに納得のいかない者も多いという。

然れども、御三家は今なお巣鴨で営業を続けている。

当時の面影はないかもしれない。かつて栄華を誇ったハード回転はなりを潜めたかもしれない。時代に対応すべく永らく禁じられたマンツーコースも新設された。代名詞であるスタンディングクンニもなくなった。

しかしそれでも、今もなお御三家という言葉で呼ばれている。親しまれている。

果たして「御三家」は今なお「御三家」なのだろうか？

時代に即応し、自らのスタイルを捨てたかつての名店は、今も「御三家」と呼べるのか？御三家と呼ばれるだけの実力を残しているのか？

２０１５年・春、不詳バカイチが御三家詣でに繰り出しました。お遍路のごとく巣鴨御三家を巡礼してきました。

巣鴨のパワースポットと呼ばれる「御三家」の力を確かめるべく、先入観を持たず一店一店自らの体で詣でてきました。

近日、平成の参勤交代を上梓いたします。こうご期待くださいませ。