ヴァーチャルセックスの鍵は仮想現実にあり!
二次元(仮想)を三次元(現実)たらしめる。胸に描く最愛のキャラを目の前に投影し、意のままに操り、己の欲望の限りをぶつけ、現実世界にて共に共鳴する。
声を掛ければリアルな反応が脳内へこだまし、手を伸ばせば相手の体温を感じ取り、鼓動、汗、肉感、質感に至るまで生の触感が体を駆け抜ける。
近未来に必ずやってくるという男たちの夢想 仮想性行為。科学の進歩が少子化を救うのか?はたまた少子化を推し進めるのか?
その謎を解く鍵は秋葉原にあった。
アキバが担う陰キャの未来
ピンサロ業界の未来を描く『カワイイハイスクールリターンズ秋葉原校』略して『カワハイR』
指導、休業、移転、再開、また指導、、、
打開策のない不毛な連鎖。先の見えない業界にいち早く見切りをつけ、「デリヘル」+「ピンサロ」という水と油の関係を、素晴らしいマネージメント能力で開拓した。
ピンサロの特徴である箱を捨てる大胆な戦略。危険とも思えるレンタルルーム使用にも関わらず、安全で秩序だった新たなピンサロの形を具現化。そこから無店舗である武器を最大に生かし…
シャワー有のイメクラコース、アキバ圏内お散歩コース、果てはレズビアンコースなど予想の右斜め上の成長?を見せていく。
そして本年2月、ついに満を持して新コースが導入された。
それは、対人戦闘が基本であるはずの風俗業界の掟すら無視したものだった。
三次元に二次元を組み合わせる、ともすればオタク、もとい『カワハイR』、いやこのアキバの地でなければ思いつかないかもしれない。
むしろ箱をいち早く捨てた『カワハイ』だからこそ生まれたとも言えるだろう。
仮想現実と風俗の融合、それすなわち「風俗+VR」
今宵、近未来の扉が開かれる。同志諸君よ、共に旅立とうではないか。モテない陰キャでも簡単にリア充になれる仮想現実の世界へと。。。
時代はエロで進化する
時は平成29年、天皇陛下の早期退位の話が現実を帯びるなか、再来年の31年には新しい元号になるという。もしそうなると、我々昭和世代は2世代前の遺物となり、名実共に完全なオヤヂ世代となる。
振り返れば、、、明治から大正を経て昭和へ。
「ざんぎり頭を叩いてみれば文明開化の音がする」
そう謳われたように、この百年近くの間にありとあらゆる物が驚くべき進化を遂げてきた。
例えば、電線で結ばれていた通信は、いまや光の速度を越えて、さらに無線で結ばれるようになった。それに比例して、電話、パソコン、テレビなど通信や映像関係のイノベーションは、言葉で語る以上のスピードで進歩していたった。
それに歩調を合わせるように、我々のオナニーライフも変化していった。
かつて春画と呼ばれた浮世絵は、製紙技術の確立を機にビニ本へと変化し、のちエロ本と呼ばれるようになり、いまでは同人文化として男子のみならず一部の女子からも支持を得る幅広いジャンルとして活躍している。
また紙だけでなく、映像技術の進歩、通信の発達と普及により、いまやスマホをいじれば簡単に無修正の動画が閲覧できるようになった。
もはやオナニーはいつでもどこでも時と場所を選ばずに手軽にできるようになったのだ。
エロビデオを見るために親の目を盗み、兄弟のいない数十分だけの空白の時間に全てを賭け、それでも興奮と緊張のあまりタイトルで射精してしまう…
オナニーをするために命を削ってきたあの時代を、今の若者は理解できないだろう。反面、我々昭和世代は、仮想現実「VR」 の世界を理解できていないだろう。
頭ではわかっている。なんとなくであるが、頭ではイメージできている。しかし言葉では説明できない。さらにそのイメージが正解という保証すらない。
目の前に映像が浮かび上がる。それも高精細で限りなくリアルに近いイメージが、まるで目の前にいるかのように、手を伸ばせば触れることができるように、浮かび上がってくる。
おおよそ、皆そのイメージだろう。
このリアル映像に生触感を融合すれば、ヴァーチャルセックスとなるわけだが、元号が変わろうというのにまだそこまではできていないらしい。
ネットなどの情報を見るに、各分野のパーツは完成しつつあるそうだが、いかんせ実用化にはまだまだ遠い。
であるならば「体感」は生の人間でやればいい。仮想現実(ヴァーチャルリアリティー)が完成しているならば、そこに生の人間を加え、リアルな三次元を組み合わせればいい。
そう考えたのが、箱を捨てた秋葉原だ。
仮想現実+ピンサロ、名づけて「VR+風俗」
果たしてリアルの現実に仮想を融合することがプラスに作用するのか?目の前にリアルな女子がいるのに、それを覆い隠す以上の興奮が生まれるというのか?
そして、ヴァーチャルな映像とは、どこまで高精細でリアルなのか?まるで目の前にいるかのように浮き上がっていくのか?我々の夢想を再現できるのか?
もしかすると期待はずれ。ただシュールなだけかもしれない。仮想よりも目の前のリアル(生の裸)を取るかもしれない。
しかし、体験せずにはいられない。なぜなら、なぜなら、、、これ以上おバカな風俗店は他にないのだから…
VRコースが誕生して早一カ月が経過した3月の上旬。値段が下がった頃合いに秋葉を訪問した。
つづく
to be continued