こんにちは。バカイチです。
先日、悲しみの雨が降りました。雨に打たれて桜の花びらが舞い散ります。都内はもう見納めでしょうか。
帰路、足下が悪いなか最後の花見を楽しむ方々をたくさん見ました。皆さまも楽しまれたのでしょうか。
私はいわゆる宴会セットの花見をいたしません、というより誘いがかかりません。
会社で行われる催しも、ひとりお留守番です。緊急時対策のため誰かが社におらねばならず、また誰でもいいわけではなく、ある程度の経験があり、迅速に対応できる技量がある。
それでいて休日出勤を押し付けても心がいたまず、花見などの催しにいなくても支障のない影の薄い人物。
つまり、、、私。
いいんです。別にいいんです。お酒は好きですが、ワイワイガヤガヤ飲むのは好きじゃありません。
それに桜なら今年もたくさん見ました。都内の名所と言われるところにも多数出向きました。それにピンサラーの花見はサクラじゃありません。
ボーボーに生い茂ったジャングルの奥にあるマンこそ我らがサクラでございます。
さて、下品な話の後はちょっと真面目なお話をいたしましょう。
店内改装につきしばらくおやすみ
今日はピンサロにおける「しばらく休業」この舞台裏にあるものを、お店関係者の言葉を借りて、ご紹介したいと思います。
かつて、こんな記事を書きました。
ここにも書いてあるように、「店内改装につきしばらく休業」とは、「行政指導により規定の日数のあいだ営業停止」と訳すことができます。
休業期間は70日とも90日とも言われておりますが、詳しくは知りません。
では、なぜピンサロがこうも営業停止に追い込まれるのかというと、一言(基本)違法だからです。よくグレーゾーンだなんて言われますが、法律に照らし合わせれば違法行為であることは明白。
そもそも現行の新風俗営業法(以下、風営法)では、箱ヘルを新規に開業することはできません。
ピンサロは店(箱)内で卑猥行為を行うわけですから、本当の意味では箱ヘル営業にあたります。しかしながら、その営業許可が現在は存在しないため、代用として「飲食店許可」を取り、スナックまたはキャバクラと偽装して開業します。
要は、表向きだけは飲食店、でも中身は…ということですね。そのため、「店内改装につきしばらく休業」という事態が頻発するのです。
結局のところ休業の理由は至ってシンプル。許可が違うから、というか許可が無いから。許可がない以上、お上に文句を言われても、お店側は対抗できません。
査察が来て、違法行為が確認されたら、はい終了。
「すみません、どうにかお目こぼしを~」なんて言葉が通用するはずもなく、「ちょっとこれ、いつもお世話になってるので…袖の下チョロ~」なんてしたら、火に油を注ぐだけ、炎上不可避です。
ここで、クエスチョンタ~イム!
Q、お上はなぜそのような許可を出すのでしょうか?本当にキャバクラを営業すると思っているのでしょうか?見破られないものなのでしょうか?
A、さすがにそんなことはありません。お上もそこまでバカじゃないです。当然、知っています。ですが、現在の行政法では「(指定の要綱を備えた)申請」は法律に定められた日数までに「許可」しなければなりません。ゆえに、偽装営業だと分かっていても許可をださなければならないのです。
ということで…
これら複雑な要因が絡み合った結果、「店内改装につきしばらく休業」が発生し、そのため移転を繰り返し、店名が変わっただけの偽装新規店が生み出されていくのです。
これが、休業の仕組みです。
ではここからは、この仕組の内側みをお店側から解説いたしましょう。都内某店の店長さんにお話しを伺ってきましたので、どうぞご参考ください。
都内某店、店長さんの登場です。
どうも、同志の皆さん。都内某店で店長をしています。
今日はバカイチさんの願いを聞いて、どのように休業に至るのかを簡単ですが解説してみます。話しのスタートは、ピンサロを開業するために申請を出し、営業許可書を出したところからです。
申請が通り、許可が出たら正式にオープンできます。不安と期待の船出、女性募集に営業広告、スタッフの教育などオープン後は休む間などありません。
フラ系などの姉妹店がある店舗などは別ですが、なんの後ろ盾もなく一から新規開業するのは非常に難しく、とてつもなく孤独です。
そうして、オープン後三ヵ月(以内)、なんとか営業も落ち着いた頃合いに彼らはやってきます。彼らとは、そう、所轄の生活保安課です。
いま三ヵ月(以内)といいましたが、早ければオープン後一週間以内に来る場合もあります。三ヵ月は目安です。
初回の立ち入りは顔見せ、とりあえず様子見に来るような感じですね。
先ほどバカイチさんも軽く触れたように、ピンサロは「風俗営業2号」という許可で営業をします。申請後、許可が通れば、そこで「誓約書」を書かせられる事が多いです。
「法律を守って、健全に営業します。もし反した場合、いかなる処分も受けます!」
こんな感じだったかな。
誓約書の提出は所轄によって様々です。ここだけの話ですが、ぬるい管轄なら、提出しなくても大丈夫の場合もあります。
そして、立ち入り後、翌日か翌々日に呼び出しがきます。
「従業名簿」と「呼出状」を持って来い!と。
この「呼出状」の中身よって、「営業停止」か「始末書」かが決まります。天国か地獄か、ドキドキの瞬間です。
仮に構造変更(店内のボックス位置や目隠しなど)であれば、始末書で済む場合が多いです。 ただし、ひわい行為でしたら、まずアウト。
店内改装につきしばらく休業…と相成ります。
初回の様子見含め、それ以降もお上は予告無しでやってきます。
その時、お客様がいてサービス中だったら、、、覚悟します。もっと言うなら、4人以上で入られた時、写真撮影された時などは、諦めます。
もし奇跡的にお客様がいない状態(お店としては複雑ですがw)ならば、最悪「構造変更」による始末書ですむケースもあります。
この他、立ち入り捜査の頻度などは管轄の警察署と生活安全の担当者のやる気にもよります。
数年前、大塚&巣鴨が徹底的にやられた時は、新任の課長が手柄を立てたくて取り締まりに力を入れたという噂もあるぐらいですから…。
ガツガツ厳しい地域もあれば、反面キャッチの取り締まりばかりやって、ほとんど立ち入りのない地域も有ります。もちろん定期的に入る地域もあります。
このあたりはもう運です。まったく分かりません。
こんな話もあります。
以前、某エリアで知り合いがピンサロをやってました。女の子にもお客様にも恵まれ、オープンから順調に営業していたのですが、ひとつだけ落とし穴がありました。
それは、エリアに1店しかなかったことです。
エリアにひとつしかないため頻繁に立ち入り検査に入られ、閉店を余儀なくされた(彼は目の敵にされて潰された)、と言っておりました。
他にも…
某地域では、そこに根付いていたお店が、毎日のようにお上と保健所に抗議の電話をして、新規参入店を潰したという(噂)話もあります。
自店の利益を守るため、ライバル店を蹴落とすためにピンサロ店が、お上の指導を利用する場合があるのです。
いわゆる、チンコロですね。
この話の結末は、度重なる指導が影響して、某店の目論みどおり新規参入店は撤退していきましたが、後日その某店も営業停止になりました。
因果応報というやつでしょう。
もうひとつ裏話…
とある店舗が徹底してマークされていました。移転しても移転してもダメ。果ては店名を変えて、しばらく期間を空けて、完全新規としてオープンしても、またまたあっという間にダメに…。
業界でも噂になりました。短期間にここまで迅速に休業に追い込まれるケースは極々稀だと。
しかし、それには理由がありました。あくまでも推測で確たる証拠はありませんが、そのお店はピンサロをしながら、派遣型も(女の子を近隣のホテルへデリバリー)も同時に行っていたから、、、と言われています。
くどいようですが、事実は分かりません。
他にも色々な裏ネタがありますが、今日のところはこの辺にしておきましょう。
お付き合いいただきありがとうございます。あと、お店もよろしくです。いい娘いますんで。(マジでいますよ)。
管理人より
いかがでしょう、ピンサロ店がどのようにして店内改装に追い込まれていくのか、理解していただけたでしょうか。
正直なところ知ってもなんの特にもなりません。人生においては無駄知識です。しかし、ピンサラーとしては、知っておいても損はないでしょう。
ピンサロの歴史や背景、裏話を知ることでもしかしたら、日々のピン活に張りがでるかもしれませんから…。
ということで、今日はこの辺で。
今後も機会があれば業界に関する裏話などをご紹介させていただきますので、皆さまお楽しみに~!
では良き週末をお過ごしください。