夜の赤羽を徘徊している。
女を求め、女と遊べるお店を探し、女はどこだ…と、おっさんがひとり徘徊している。
赤羽の晩春に妖しげなネオンが輝く。
コスプレパブ
ピンサロ
イメージクラブ
その他諸々のピンクなお店。
せんべろ居酒屋の喧騒が眩しい。恋人もおらず、仲間もおらず、男ひとり孤独を楽しむように女を探す。
赤羽風俗街のメイン通りに入った。
ピンクなお店の間に挟まれる立ち飲み屋。ここもまた十分に怪しい。
私を刺す視線の数々が痛い。怪しげな店の前を通りすぎるときが、一番強い。何軒もの店の前を通りすぎる。しかし、誰も声を掛けてこない。
なぜだ、こんなにも女を求めているのに!!
徘徊する理由と目的
徘徊は続く。さすがに何周もすると怪しい。ここいらで少し作戦を変えよう、こちらから積極的に近づいていこう。
奴らは欲しているはずだ。カモがネギをしょって縄張りに入ってくることを。しかしすぐ襲っては来ない。様子を伺う必要がある。
なぜならそれが違法なお店の違法な客引きだからだ。もしかしたら、私を私服警官と怪しんでいるのかもしれない。
さすがにそれはないとは思うが…
ただ、30分ほど徘徊して確信したことがある。
まだ「ある」ということを。赤羽には間違いなく残っているということを。
風俗遊びを覚えて30年、過去さまざまな裏風俗に潜入してきた。
大人のパーティー
レースクィーンだらけの大乱行
女王様のプライベートパーティー(M男多数対女王様1人)
時に透明人間にもなった。和式トイレの床下に潜り込んだこともあった。
歴戦の嗅覚がその匂いを覚えていた。
妖しくも香しい裏風俗の匂いを、、「本サロ」の残り香を。
※大王様ブログより拝借
NK流の末裔を求めて
NK流消滅より約10数年、西川口を追われた残党が同じ土壌を持つ赤羽に新天地を求めたという。しかし、駅前再開発の煽りを受けて赤羽は現代的な街へと変貌してしまった。
時代も変わった。インターネットを駆使した超高度情報化社会。1億総ジャーナリスト、ネットを通じて秘密は即座に明るみになる。
いまや地下に潜ってこっそり営業するなど不可能な時代だ。がしかし、そんな時代を巧みに乗り切り、地域に根付き、周辺環境に溶け込む形で生き残った者たちがいる。
NK流の残党は間違いなくここ赤羽にいて、少数ながらも堅実に営業している。
赤羽に残る本サロの噂もうお気づきだろう。そう、そのとおり、今日わたしは、赤羽に残る本サロの噂を突き止めるためにここへ来た。
噂の出所を確かめ、運良く情報を得ることができたなら、危険を覚悟で特攻する。
たとえそれがガセだったとしても、たとえそれが真実であったとしても、そして、この調査報告がきっかけで、赤羽の夜から妖しげなネオンが消えたとしても、、、
結論から伝えよう。
私は突き止めた。都内に残る最後のエデン、赤羽に住み着くNK流の残党、本サロの噂、その真実を。。
今後数回に渡り当事者たちのインタビューをもとにその核心に迫っていきたい。
本サロはあった。しかも複数、しかし、なかには危険が伴う情報もあった。わたしはこの夜、赤羽に現存する本サロのすべて知った。
店名も、料金も、働く女の子の年齢層も、そこに潜むリスクも面白さも。無論、抱いた。挿入した。腐ったマンゴーに。頑張った。トラウマだ、夢にでてくる。だが、その変わりにネットでは得難い情報を得た。
たしかに赤羽には残っていた。
わたしが得た情報のすべてを提供しよう。店名から料金、その他危険な情報まで、この夜知ったすべての情報を皆で共有しよう。
しかし、少し待ってほしい。詳細は順を追って最後に記すつもりだ。核心に至るまでには今後数回を要すだろう。
なるべく速くまとめるが、どうか気長に待ってほしい。逸る気持ちを抑え、滾る息子を宥め、イキる心を落ち着けて、どうか待ってほしい。
ワンピースは確かにあったのだから。
⇒東京都北区赤羽 本サロ潜入調査・第一話はコチラから