⇒東京都北区赤羽 本サロ潜入調査・第一話 イメージクラブ『○○○○』前半はコチラから
ここからひげダルマとの会話が始まり、この会話をきっかけに物語は一気にスタートしていく。
イメージクラブ『○○○○』関係者 ひげダルマ
足を止めたわたしを見て、ひげダルマがよそよそしく近づいてくる。片手をポケットに突っ込み、片手にはタバコが握られていた。
真横まで来たところで、「ちょっと女の子が遅刻していてね…」と少しバツが悪そうな表情を見せて、タバコに火をつけた。
わたしは、咥えタバコに嫌悪感を示すことなく、ここぞとばかりに確認した。
「ここの(お店の)方ですか?」と。
ひげダルマはあっさりと認め、続けて…
「そうだよ、本当は19時には来てるはずなんだけど。寝坊したって、、」と返してきた。
寝坊って、いま20時だぞ。。生活時間はどうなってるんだ? とも思ったが、ひとまず店舗関係者を見つけたことに安堵し、相手に話を合わせる形で色々尋ねてみようと試みた。
つかぬことをうかがいますが、ところで何屋さん!?
「そーなんですか、じゃいつもならもう営業中なんですね」
「そうそう、毎日18時には開いてるよ。今日はあと30分ぐらいかな、もう2、3周回って出直して来てよ、楽しませるからさ」
「ははは、2、3周すか、、(もうかなり徘徊しているんだけどな、、)ちなみにここは何屋さん?ヘルス?ピンサロ?」
さらっと核心に迫ってみる。この怪しげな異空間は何者なんだ…と。
ひげダルマは躊躇うことなく答えた、「サロン。」と。そして顔を近づけてきて、声を落としてこう言った。
「本番、最後まで。」と。
まじか!? いきなりのビンゴ!! よもやこうもあっさりとNK流の残党を発見するとは…
わたしは興奮を抑え、無知を装い、聞き返した。
「本サロ?ってやつ??」
「そうそう、それ。」
「10000円で?」看板を指差し、再度尋ねた。
「ポッキリ、1万円。」ひげダルマはニヤリと笑って答える。ヤニで汚れた歯が汚い。
赤羽本サロ現代事情「へー10000円で最後までか~。凄いね。ところで、女の子は何歳なの?」期待もしていないが、念のため確認してみた。
「若い子だよ。わかいこ。」
「わかいこ?? 20代とか?」
「そうそう、20代、、へへへへ、30代もいるけどね。今日これから来る子は20代、だから後で来てよ。ほんとにカワイイ子だよぉ~」
「ほんとですかー(棒)でもせっかくだからお願いしてみようかな」
「そうそうそれがいいよ!! 他はダメだから、ウチがいちばん良心的で安心。あと20分もすれば来るからさ」
「20分かー、ん!? 他?? ほかにもあるの、最後までのお店??」
赤羽の本サロは複数店存在する!?利用の意思を見せたことで気分を良くしたのか、ここからひげダルマが得意げに語ってきた。赤羽本サロの裏事情というものを。
要約するとこんな感じ。
本サロ営業は数件のみ。昔はもっとあった。でもほとんど潰された。理由は、ひげダルマ曰く「良心的じゃない、真面目にやらないから」だそう。噛み砕いて言うと、いわゆるボッタクリらしい。
話の途中でとある店舗を指差して、「ここなんかもそう(本サロ)だったんだけど、もう無茶苦茶だから今はやってないんだよ」とさらに声を殺して教えてくれた。
要は、違法だから潰されたのではなく、ボッタクリで良心的じゃないから目を付けられて摘発された、、ということらしい。
その点、ひげダルマのお店は、ボッタクリじゃないし、地域に根付いているし、ちゃんと認められているから安心、、だそうだ。
あまりにも謎理論で、超嘘くさかった。
新ジャンル SMオッパブとは??
当たり前かもしれないが、ひげダルマは私になんの警戒心もないようだった。また、呼び込みに足を止める客がもの珍しいのか、会話を楽しんでいる風でもあった。
わたしは、もっと色々尋ねてみることにした。ちょうどわたしの目の前に同じく怪しげな店の看板があったので、それについても確認してみると…
「ん~ここはねぇ、、オッパブみたいなもんかな。あとはSMとか、縛ったりして楽しめるとかだね」
「!!? SM要素のあるおっぱぶってこと!?」
「そうそうそんな感じ。ソフトだけどね、縛られたり、叩かれたり…」
「縛られる?? M男ってこと?? (なんだそれもうわけわかんねぇな)」
「面白いお店だけど抜きはないから、ウチにしたほうがいいよ。絶対に。女の子も若いしね、あっちはちょっと、、(口元に手で隠しながら)オバサンだから…」
自店に誘導しようとしているのがミエミエだったが、それでも捨ておけないのは、看板から滲み出る裏物臭か、それとも「M男・SM・おっぱぶ」というパワーワードか、あるいは絶妙なネーミングのせいだろうか。※ここの店名も最後に記します。
出会いは運命 全てはピ神のお導きである
ひとしきりの情報を入手したのち、ひげダルマとのちほどの来店を約束して別れた。
これも何かの縁だ、20代は絶対ないだろうし、もしかしたらボッタの線もあるかもしれないが、そのときはそのときで、ノーサービスで帰ればいい。最悪、初老のヒゲおやぢ1人ならどうにでも振り切れるだろう。。
と、このときはこの怪しげなイメージクラブ『○○○○』の突撃を決めていた、、、が、実はこの後に偶然の出会いが待っていた。
この出会いにより、ひげダルマとの信頼関係が崩れ、それどころか、わたしはさらに赤羽本サロの真実に近づくことになった。
つづく
to be continued