女の子が男を処理するためだけに、入れ替わり立ち代わり、店内を行き来する。
シートに現れるや簡単な挨拶を交わし、すぐさま衣服を脱ぎ、コトを開始する。コトが済めばサッと居なくなり、すぐに次が現れて再びコトに取り掛かり、終わればまた去っていく。
このローテーションが依頼した分だけ続けられる。
連射しようが、何人もの乳を揉もうが、いくつものマンコを舐めようが、決められた人数が終わるまでこの天国は終わらない。
現代風俗では基本ピンサロでしか味わえない、ピンサロという特異な空間で成立しない、ピンサロという枠組みのみが可能にする、スリリングで怪しげな遊び。
通称 花びら回転。
昭和史が作り上げた究極の伝統芸、その歴史を振り返ってみましょう。
花びら回転の歴史
花びら回転は戦後、キャバレーがピンサロへと移り変わっていく過程で生まれたと言われています。
ショーから酒へ、酒から女へ、より過激さを求められてくいなかで自然と性的サービスが始まり、さらなるエンターテイメント性を追求した結果、見て触って選べる直接選択制が誕生。
当初は女の子を次から次へとスライドさせて、生の姿を見て選べるだけの顔見せスタイルだったのが、次第に触って選べるようになり、その後、前戯替わりのフェラを経たあとで選べるなど過激に変化。その後、紆余曲折あって最終的にいまの短時間で回転していく形に着地。
女性器を花びらに見立て、時間内に数人の女性が入れ替わることから「花びら回転」と名付けられたそうで、元祖は五反田の某ピンクサロンであると言われています。
多様化する花びら回転
かつて花びら回転と言えば、回転だけの専門店を意味していましたが、いまでは広義的に「回転コース」という意味合いで用いられています。
お店の形態も数種類に分けられ…
・純粋な回転専門店
・マンツーだけでなく質の高い回転を提供するサロン
・とにかく安さを追求した激安回転
・回転に特化し、回転数を高めた多回転サロン
一口に花びら回転と言っても上記のように異なる種類のお店が存在します。
さらに、いまではマンツー専門の学園サロンでさえ、イベントとして回転を導入する場合もあります。しかし、これは正式なスタイルではなく、約5~10分ほど短縮した通常マンツーの加算という形で足されるケースがほとんど。
そのため、厳密な意味での花びら回転ではないことから、ダブルコース、トリプルコースと区別して呼称されています。
衰退する花びら回転
ご存知のように今のピンサロ業界は、マンツーマンを主体とする学園サロンが台頭しています。
コスチュームや小道具を追加し、イベントを工夫してプレイに幅を持たせ、色々な体位を可能にするフラットシートを導入。その上でヘルスやイメクラにいるような若い女性を積極的に採用する代わりに、値段は約1000~2000円ほど高めに設定。
このように、現代のピンクサロンは、1発の満足を求める「マンツーマン」が主流で、射精ありきの格安連射主義を掲げる「花びら回転」は時代錯誤になりつつあります。
一発当たりの満足よりも、回転数を上げることで価格競争を勝ち抜いてきた回転サロンですが、多少高くても値段以上の満足を求める現代ユーザーに受け入れられなくなってしまったのです。
しかし、そんな状況においても、今なお光り輝く人気の回転サロンはまだまだ存在します。
次項ではそんな人気サロンを「遊び方と用途別に分けて」ご紹介いたします。