研修中の新人の指名はできません。
俗に言う、指名拒否。
ピンサロ(風俗)業界には、ふつうでは考えられないような不文律がいくつもあります。
これはその最たるものです。
指名料という別料金を支払うのに、なぜかそれを拒否される。日銭商売の風俗業なのに金銭の受け取りを拒否される。
ちょっとふつうじゃないですよね。
例えばこの他には、こんな不文律もあります。
案内時間は平気で遅れるのに、予約時間の5分前に戻ってこないと即キャンセルになる。だからといって早めに戻ると怒られる。
理不尽ですよね。ホント。。。
これについては今回は横に置いておき、今回は(新人)指名拒否制度。ふつうに考えれば嬢のモチベーションが上がって、指名料も入って、お店も嬢もお客もwin-winのはずなのですが…
なぜこのような決まりがまかり通るのか。
このページでは「ここが変だよピンサロ業界」と題し、業界におけるこの指名拒否問題を考えてみたいと思います。
新人は金の卵を産むガチョウ
「ご指名ありますか?」
「彼女でお願いします」
「申し訳ございません。新人なので指名はできません」
このようなやり取りを経験した、もしくは見た、聞いたという方も多いと思います。
指名は?と聞いておきながら、指名したら新人だからダメ。まさに指名拒否が発動した瞬間ですね。
風俗店にとって女の子は、金の卵を生むガチョウです。大切に育てあげ、お店に利益を落としてくれる立派な成鳥に育てなければなりません。そのために不馴れな研修期間には指名を取らない、指名をさせない。
近年、学園サロンで一般的になりつつある業界のルールです。
上記のような場面を実際に経験した方も多いと思います。これは、決してあなただけではありません。この新人指名の拒否はルールなのです。だから、「この場面では」皆一様に断られますので、ひとまずご安心ください。
指名拒否に至る理由
指名料を断ってまでも新人指名を拒否するお店側の考えはこうです。
彼女たちにはこれからお金を落としてもらわないといけなんだ。最低でも求人に掛けた費用は回収しなければならい。それなのに、だれかれ問わずに案内し、疲弊して辞めてしまっては元も子もない。それに新人だからと悪さをするお客もいるし、配慮なく遊ぶお客も多い、それに未経験だからまだ断りきれないことも多いだろう。店内巡回だけでは守りきれないかもしれない。。。
だったら指名をさせないようにしよう。
こう聞くと理解できないわけでも、ないですよね。
新人と遊ぶためには
では、新人と遊ぶためにはどうすればいいのか?
いつ明けるかわからない研修期間を待てばいいのか。お店に頼め込めばいいのか。それとも何か裏ルートがあるのか。常連になる必要があるとか…の。
答えはいずれでもありません。(研修期間中の)新人と遊ぶためにはどうすればいいか。再び事例を挙げて説明しましょう。
このようなやり取りを経験した、あるいは見聞きした方も多いと思います。
受付後、シートに案内された後、男子スタッフが現れて…
「お客様これからくる女の子は新人さんになります。できるだけ優しくお願いします。またキスや下のお触りができませんので、ご理解ください」
もしくは…
「お客様ご相談ですが、新人さんをご案内してもよろしいでしょうか。下のおさわりがまだできないのですが…」
前者は強引に着けるパターン、後者はお伺いを立てるパターンになるのですが、要するにフリーで入店して新人が案内されるのを待つ、というのが答えです。
そして、ここからが大事なポイントです。
この新人の付け回し、その日その時に起きた偶然ということはもちろんなのですが、「運よく着いた」というわけではありません。
ちょっと何を言っているのかよく分からないと思いますので、噛み砕いて言いますが…
誰かれ問わず案内しているわけではないということ。要はお店が恣意的にお客を選び、大丈夫だろうと判断したうえで新人を案内しているということです。
つまり、新人と遊ぶためには、「お店側に選ばれないとダメ」だということ。
これビックリですよね。
お店や女の子選ぶ権利のある我々お客が、逆に選ばれているのですから、ふつうに考えたら有り得ないですよね。
理不尽ここに極まるというやつです。
ただ、理不尽であろうと非常識であろうと、これが業界のルールであれば仕方ありません。研修中の新人と遊びたいのなら、お店の言うことを聞かなければならないのですから。
受付時における身体検査
さて、新人と遊ぶためには、お店側に選ばれる必要がある。ここまで大丈夫でしょうか。
コンビニで例えると、お客であるはずの我々が欲しい物を買えないばかりか、お店の許可が要る。そんな状況です。
冷静におかしいですよね。でも世間の非常識は、業界の常識なんです。金のガチョウを守るためには、現状こうするしかないというのです。
では、このルールに則って新人と遊ぶことを目指してみましょう。指名はできない、フリーしか方法がない。そのためにはお店に選ばれなければならない。
ということは、選ばれるための何かがある、そう、たとえば基準のようなものが…
お店側からすれば、新人は金の卵を産むガチョウ、辞められては困る。であるならば、優しく配慮あるプレイをしてくれ、且つ女性からも嫌われない容姿のお客を好むはず…
そうです、ズバリです。
新人と遊べるのは、無難なお客さん以上の存在。例えば、イケメンであるとか、クセがなさそうとか、おとなしそうとか、小綺麗であるとか、雰囲気が優しいとか…
お店側に認められる好印象がある、というのが最低限の大前提なのです。
そこで(暗に)行われているのが、受付時審査、いわゆる身体検査です。
受付をすると同時に、お客さんの、顔、年齢、スタイル、身嗜み、清潔さ、雰囲気などを評価し、新人もしくは大事な嬢を案内可能かを即時に判断する。状況によっては、受付奥からわざわざ偉い人が出てきて、足下から頭のてっぺんまで観察するかのように審査される場合もあります。
審査基準はおおよそ曖昧なものです。しかも、この基準はお店によってまちまちで、厳しいお店だと、オヤジ客は完全シャットアウト、仮に若くてもキモオタと見なされたらアウト、なんてところもあります。
見た目だけで、お客の良し悪しを判断するこの身体検査。
正直、いい気分ではありませんよね。
ですが、新人でありトップランカーであり、お店が大事にしている嬢と遊ぶためには、この身体検査をパスしなければならないのです。
清潔感を磨くべし
こうまでされて新人と遊びたいかと言われたら、個人的にはそうではありません。しかし、ピンサロ遊びの醍醐味のひとつとして、業界未経験のシロウト嬢を抱く、という魅力も少なからずあります。
実際、研修明けではなく研修期間中の、入店直後のまだ慣れていない、まだ何者にも染まっていないまっさらのシロウト嬢と肌を合わせたいという男性は多くいます。
現に「新人キラー」という言葉も業界にはあります。
だからこそ、お店側も常に新人を求め、仮に業界経験があったとしても「未経験の素人新人」として売り込みます。もちろん、指名拒否を敷いたうえで…
新人と遊ぶためには、身体検査をパスしなくてはならない。これはもはや現代サロンの共通認識と言ってもいいでしょう。
ではどうすればパスするのか。。。それはひとえに「清潔感」これを磨くしかありません。
女子は言います。
「清潔感さえあれば恋愛対象になる」と。
この言葉、換言すれば、不潔な男は皆無、恋愛対象どころか男として見れない。そういうことです。
清潔感って本当に大事なんです。特に肌を合わせる風俗において、清潔感は印象操作のもっとも大事なツールです。
いまさらイケメンにはなれません。若返ることもできないし、急にコミュ障が治るわけでもない。しかし、衛生面を綺麗に保ち、清潔感を磨くことは誰でも可能です。
歯を磨き、髭を剃り、髪を整え、綺麗な服を着て、汚れていない靴を履く。靴下もパンツも綺麗にしておく。その上で、普通の態度で接する。無駄に偉そうにせず、無駄に卑屈にならず、イラっとしたことを言われても平然とした態度で応対する。
そうすることで、、、例の言葉…
「お客さま少しよろしいでしょうか。実は新人の女の子がおりまして…」
この禁断の言葉が解禁されるのです。
【まとめ】研修期間中の新人と遊ぶため
このようにピンサロ店では、新人を金の卵を産むガチョウに成鳥させるため、新人の指名を禁止しています。新人と遊ぶためにはフリーで入って、お店から選ばれるのを待つ以外今のところ方法はありません。
お店側は、受付時にお客の容姿、態度、雰囲気、清潔感などを評価し、安全かどうかを判断しています。新人を案内しても問題ないか身体検査を暗に行っています。
なぜこのようなことをするのか。指名料を捨ててまで新人を守る必要があるのか。
その理由は、何も分からない新人時代に、あれやこれやと要求されて、仕事が嫌になって辞められては困る。新人を入店させるためには、求人費を掛け、ティシュを配り、面接にて時間をかけて口説き落とすなど、費用と労力がかかっている。それを回収する前に辞めらてしまっては本末転倒、ならば指名拒否をして、慣れるまでは過保護的に守っていこう。
新人嬢が嫌な思いをせず、且つピンサロにいいイメージを持ってもらうまでは…
特にプレイ内容が過激化する昨今のピンサロであればなおさら、指名拒否はお店にとってマスト!
そうお店側は信じています。
だから、お客側が新人嬢とあそぶためには、身嗜みを整え、清潔感を磨き、できれば数度か利用してお店側から安牌であると認められる努力が必要である。
こうして文章にすると、なんだかとっても嫌な感じですが、お店もお客も現時点でこれしか妥協点が見出せていないのが現状です。
最後にこのようになった「指名拒否制度」その闇がよく分かる体験談がございますので、添えておきます。どうぞご参考ください。