前半はこちら。
つづき。
店内には待機嬢の歓談が変わらずこだましていた。
嬢が来るまでの間、ブースに掲示されているランキングに目を遣ったり、次回イベントの告知を確認したり、閑散としていたものの周囲の様子を窺ってみたり…と、フラ系発祥の地・川崎『フラミンゴ』その原点にして総本山でもある店内を感じ入るようにチェックしていたら…
額から汗が垂れた。
入店してから薄々気付いていたのだが、店内どうにも暑く、やけに蒸す。30度近くあるのでは!?そう思えるほど店内は蒸し暑く、そのためウーロン茶をすする回数が増えた。
ウーロンを飲む。置く。暑い。また飲む。これを繰り返していると、嬢が来た。
「こんにちわぁ~♪」
目がくりっとしたスレンダー系美人であるが、見るからに胸は小さい。だが別に落胆するほどでもない。
嬢は「○○」と名乗った。そして私の顔を見て…
「もしかして暑いですか?」
と尋ねてくる。私は素直に…
「うん。暑い」
と回答。すると…
「じゃぁ~脱いじゃえッ!」
「えっ!?」
いきなりプレイが始まった。積極的に服を脱がせにくる嬢。カーディガンを剥ぎ取り、シャツのボタンを上から順に丁寧にひとつずつ外していく。無駄のない実に手馴れた動き。シャツも簡単に脱げた。
そして、残された砦はヒートテックのロンT一枚となるのだが、砦というのもおこがましい。これはあっさりと突破!簡単に脱がされてしまった。
ここで嬢が乳首を軽く舐める。
「ハァッハゥ」
反応した私を見てニヤリと笑顔を見せる。そして…
「じゃぁ~(下も)脱ごっか」
と脱衣の指示。ここからは各自が自分の行動をする。私はズボンを抜ぐ。嬢はセーラー服を脱ぐ。
出会ってからわずか2分足らず…。私たちは互いの事を何も知らぬまま下着姿で向き合った。
「まだ暑い?」
嬢が尋ねる。
「暑いね」
私が答える。
「そっか。汗かいちゃうかもね」
そう言って私の上に乗ってきた。見つめあう下着姿の男女。先にも述べたが彼女は目が大きい。クリッとしている。その大きな瞳で至近距離から私を見つめてくる。
分かっている。言わなくても分かっている。これはキスのサイン!キスをしてそこから本格的にプレイを始めよう!そんなピンサロにおける暗黙のサインだッ!
(良し。行くかッ!)
私は気合を入れる。しかし、これが空回りしてしまう。あろうことか彼女の大きな瞳に照れてしまい、私は思わず目を逸らしてしまったのだ。
「あぁーなんで逸らすの~」
瞬時に彼女が駄目出しをする。しかも、答えが分かっているくせにわざと知らないふりをして…。
「ねぇ~なんでー。なんで逸らすのぉー」
と、からかう様に尋ねてくる彼女を前に…
「恥ずかしかった。です…。照れちゃいました」
と、ここでも彼女の目を見ることができず、伏し目がちに答えると…
「カワイイ♪」
と、言われてしまった。20近くも下の女の子からまさか「カワイイ」と言われるとは…。小っ恥ずかしいような、情けないような、嬉しいような…。様々な感情が心に渦巻いたが…
四十路・童貞・オヤヂ。不思議と嫌な気持ちはしなかった。寧ろ、少し嬉しかったと、この時思った。
その後、嬢から私にキスがされた。舌を絡めつつ唾液多め。痴女っぽいキスだった。
そして、それを終えると体勢を入れ替え、両乳首を丁寧にリップ。冒頭の乳首舐めで、私がM男と判断したのか…。時間をかけたとても丁寧な乳首舐めだった。
嬢は乳首を舐めつつパンツに手をかける。まずパンツの上から愚息をサワサワ。次にパンツの中に手を入れて生愚息をニギニギ&サワサワ。もちろん乳首舐めを継続したままで…。
正直、この攻撃はM男の私にかなりのダメージを与えた。乳首と愚息への二点同時攻め。これに耐えかね、私は自ら…
「脱いでいい?」
と懇願し、嬢の返事を待たずにパンツを脱いだ。それをみて嬢もパンティーを脱ぐ。
互いの恥部が露になる。それを見て愚息はさらに興奮する…が、その時に気付いたことがある。それは、彼女の腹筋が凄かったこと。もともとスレンダーなのでお腹周りはスッキリしている。だが、それを差し引いても彼女の腹筋はとても凛々しく雄々しかった。
しかしながら、今はそれに着目するよりもプレイ。プレイを先に進めること。これが大事であった。
ちなみにこの腹筋話はプレイ後に筋肉トークとして堪能した。
では戻って現場。
共にパンツを脱いだ後は、基本的な一連の流れ。おしぼりで愚息を拭く。竿だけでなく玉、玉裏からアナル
近くまで丁寧に拭かれ、フェラが始まる。
正直テクニックはまあ普通。しかし、竿を中心に玉、玉裏、アナル限界近くまで舐める懇切丁寧なフェラ。
ここまでの一連の流れもそうであるが、総じて彼女のプレイはこれと言ってテクが凄いというわけではない。ではないが、とにかく丁寧。ひとつひとつの行為・プレイがただただ丁寧だった。
衣服の脱衣にせよ、乳首舐めにせよ、生フェラにせよ。シロウトならではのひたむきな一生懸命さではないものの、接客業として相手に気持ちよくなってほしいとの、相手に失礼がないようにとの…そんな仕事に対する丁寧さがあった。
フェラが続く。伝えてあるとおりこれと言ったテクはないが、素直に気持ちいい。とはいえ、せっかく遊びに来て責められっぱなしというのもアレなんで、ここで軽く責めを試みる。
ベンチシートの高低差を利用した横向きフェラの間から邪魔をしないようにチイパイを揉み揉み。さらに乳首をコリコリ…。
だが特に反応はない。
では次。上を諦めて下の方へ向かう。嬢は手マンされやすいように気持ち足を開脚する。
ふむふむ。濡れ良し。というよりも恐らく仕込みだろう。が、濡れないよりは全然いい。さっきと同じくフェラを邪魔しないように手マンを試みるも…
これも特に反応なし。
少々寂しい限りだが、まぁ~よくある話。私は気を取り直しフェラに集中する。すると嬢がふと…
「どこが気持ちいい?」
と尋ねてきたので…
「先の方かな」
と伝える。
すると舌を上手に使いカリ先をチロチロ。そして唾液をたっぷり含ませ咥え、カリを集中的に責めてきた。
「おぉふぉ~。キモチイイ」
どうもこれがツボに入ったようだ。ちょうど手マンしていた興奮とこのカリ先の快感が相俟って、私は果てた。
「い、逝くよ…」
最後の一滴まで丁寧に絞りとられる。その後の後処理も完璧。そして、時間が来るまで裸で語りあう。
この時のトークの中身は腹筋について。そしてそこから端を発した筋肉についての話。意外なことに彼女は仕事柄とても筋肉質だった。
そうこうする内にフラワーコールが鳴り、嬢が名詞を書きに一時退出。私はこの間に服を着て嬢の帰りを待つのだが、この時事件が起こる。
プシューーーー。プシューーーー。プシューーーー。
突如私の上空を霧のようなものが覆う。何事かと思い音の方を確認する。すると男子スタッフがこの一帯のプレイブース全体に何かスプレーのようなものを撒いていた。
手に持つスプレーをよ~く確認する。なんと…
ゴキジェット(らしきもの)だった。(後記:消臭スプレーの説あり)
店舗が古いためゴキブリが出るのだろうか。それともそれとは違うなにかを退治しているのか。コトの真相は分からないが、とにかくまだ客がいるにも関わらず、その上空でスプレーを撒き散らすその行為。
受付から案内。そしてプレイ中の巡回など。これまでスタッフに対し特にこれと言った不満を感じなかったが、正直これには少し気分を悪くした。
この後、嬢が戻り名詞を受け取る。名詞を持ってくれば次回1000円割引になることの説明を受け、いよいよ退出。
手を繋ぎ来た路を戻る。
「(ありが)とぅござーいまぁすぅ」
店内にスタッフのお礼がこだまする。そして、通路途上にある嬢の待機場脇で…
「今日はありがとう」
と、御礼のチュウ。しかし、真横には無数の嬢が待機?歓談?しており、どうにも照れくさい。その姿を見て嬢が…
「また照れちゃって…」
と、私をからかったが、この時も嫌な気は全然しなかった。
嬢にお礼を述べ店内を後にする。受付のスタッフからお礼を言われ扉を開けると…そこは本降りの雨。
……
……
傘のない私はその場で呆然と立ち尽くす。するとその姿を見て受付スタッフが…
「これ使ってもらって大丈夫っすよぉ」
と、ビニール傘を差し出してくれた。
途中、スタッフの少し不機嫌な行為もあったが、最終的には嬢と受付スタッフの丁寧な接客に触れて、今回のピン散歩-満足の行く結果で終えることができましたとさ…。
-おしまい-
-追記-
同士からのご指摘にもありますが、噴射したものはゴキジェットではなかったような気もします。今にして思えば臭いの消臭スプレーのような(その後いい香りはしませんでしたが)何か他のものだったと言い切れなくもありません。
スプレーを撒かれたことは事実ですが、その中身には確信がありません。ここに追記のうえ、誤解を与えました同士はじめ店舗関係者様にお詫び申し上げます。
誠に申し訳ございませんでした。