馴れ初め編はコチラ。
情事編-前半はコチラ。
つづき。
……順番が前後したが、ここからトークタイムに入る。トーク内容は主にママのモテ自慢と恋バナ、お店のこと、その他諸々…要約すると以下の通り。
ママ曰く「下は20代から上は70代まで幅広く遊びに来る」
ママ曰く「全ての世代が等しく私の虜」
ママ曰く「プライベートでも言い寄ってくる男は数知れず。遊び相手には困らない」
ママ曰く「でも遊びはあくまで遊び。20代にも告白されたけど、本気にさせるとアレだから…と自ら身を引いた」
ママ曰く「ほんとは結婚したいんだけどね…」
などなど。正直これはごく一部。実際にはこの何倍ものモテ自慢を聞かされた。
語り口調も粋なもの。僕の肩に顔のせ、時に手を握り、時に耳元で囁き、時に息を吹き掛け甘噛みを交え、時に遠くを見つめるように…まるでドキュメンタリードラマのヒロインのよう。
僕は話し半分と思いながらも、いつしかママの話にのめり込んでいた。
すると、ふと思い掛けないことが起こる。
「○○さん。○○さん。お時間…前です」
細々とした女性の声。予想だにしないマイクアナウンが店内に響いた。
何を伝えるアナウンスだったのか?
突然のことだったので完全に聞き取ることはできなかったが、恐らく残り時間を伝えたのだろう。なぜならマイクアナウンス後、ママが再びアップを始めだしたから…。
(これはマズイ!)
僕は咄嗟にママの手を握り…
「他にも女性がいるの?」
とトークを継続させようと試みる。
ママは“こくん”と頷き、指を三本立てる。
(全部で三人いるのか…)
「皆さん同じようなお年頃?」
ママは無言で頷く。
(そうか。みんな老婆か…。初老三人で切り盛りするピンサロっていったい…)
そして、僕は核心に迫った。
「あっ、あ、あのぉ~ママは、い、い、いくつなの?」
……
……
ママの眼光が鋭く輝く。
「あっ失礼ですよね。やっぱり大丈夫でででです」
「それは失礼。女性に年齢を尋ねるのは、ヤボな男のす・る・こ・と・よぉ」
「だよね。ごめんな……」
くぁwせdrftgyふじこlp
突然目の前が暗くなる!唇にカサつく何かを感じる!鼻を突くファンデーション刺激臭…。
も、も、もしかして…ママが僕にキスをした!?
qあwせdrftgyふじこlp;@
舌を入れてきた!?
プレイ終盤に来て突然の暴走。ママの意地か?それとも年齢を尋ねた僕への罰か?まさかまさか盛っているのか?
僕は咄嗟に唇を離す。キスは、ほんの数秒だったと思う。
驚きたじろぐ僕。それを見てママ。
「あら。もしかしてネギ臭かったかしら。お昼に沢山ネギを食べたから…ウフフ」
「マ、ママ……」
キスが罰であることが確認された。やはり年齢の類はタブーだったのだ。苦笑いの僕にママが更なる罰を加える。
二度目の「チューチュー攻撃」が始まった。しかし、これ以上は…と華麗にかわす。だがママも負けてはいない。
次は赤ドレスの肩紐を完全に外し、両乳をモロに出してのがぶりより。もはや「チューチューしましょうか」どころではない。
逆痴漢。逆レイプ。意地を貫き通すただの淫乱婆と化している。
乳を揉む。或いは舐めるまで絶対に帰さない!
ママのプライドが垣間見えた瞬間だった。
ママの暴走と気迫。そして、女のプライドに負けそうになるなかで、僕はかろうじて冷静を保っていた。だが、このまま防御に徹していては、いつか殺(や)られてしまう。
(これ以上はもう黙認できない!)
僕は、がぶりよるママを制止し、ママに見向き、こういった。
「ママ、綺麗です。とても綺麗。でもごめんなさい。今日は今日だけはどうしてもキンチョーで……」
その時のママの悲しげな表情。波が一斉に引いていくかのように、ママの顔から笑顔が消えた。と同時に僕はとても悪いことをしているような気分に陥った。
モテキを迎えているママ。各世代から言い寄られるママ。老いてなお盛ん。絶対の自信を持つママの、女としてのプライドを僕は粉々に砕いてしまったんだ…。
僕は言った。
「ママ。次ね。次は大丈夫な気がする。次来たらその時は、その時はお願いします」
受けてママ。萎んだ乳を今なお露出しながら…
「次来たらもひなやうばっておめ」
「えっ?なんて?」
「次来たら…ちゃうかも?」
「ん?」
「童貞奪っちゃうかも!!」
「…!!?」 驚きの表情でママをみる。
ドヤ顔である。
僕は確認をとる。
「それって、もしかしてエッチするの?ママとエッチできるの?」
ママは黙って頷く。そして指を1本差し出して…
「指名料1万円かかるけどね…」
口では申し訳なさそさうであるが、その表情はご満悦。安いものでしょう。という自信が表情に溢れ出ていた。
1万円。指名料が1万円。それにエッチ…つまりこうだ。入口にあったメニュー表の謎が解ける。
この1万円が指し示すもの。それは、指名料兼○番料金。通常プレイ(口淫)を行うならば3000円~のセット料金でOK。だが、それ以上を求めるならば、プラス1万円。そして、次回以降も指名しようと思うならば、本○の有無を問わずその瞬間に1万円が掛かる…
ということ。
一言で言うなら「裏オプ」換言するなら「ママとの睦み」=金額は1万円。快感はミステリー。思い出は、プライスレス…だ。
僕はシステム確認の意味を込めて最後に念を推す。
「じゃぁ~次はママとエッチだね」
ママは笑顔で答えてくれた。
「吸い取っちゃうんだから♪」
こうして僕とママの情事は終わりを告げた。
席を出、腕を絡ませ名残惜しそうに見送るママ。退店の際には、深々と頭を下げ…
「ありがとうございました。またのお越しをお待ちしております」と「ママ」らしくお別れの挨拶。
僕は振り返り、手を振った。ママも手を振り替えしてくれた。投げキッスのおまけつきで…。
-了-
-編集後記-
長々と最後までお読みいただき誠に有難うございます。お詫び行脚-三鷹ファンタジーサロン『モナリザ』三部作はいかがでしたでしょうか?
日々集まるコメントでは、恐怖、ホラー、怪談なんて言葉まで飛び出しましたが、私としては喜劇。少し恐ろしくも愉快で楽しい、さらにいい経験になったと思っております。
この『モナリザ』正直、突っ込みどころは満載です。
ママの年齢、キャラ、性格、裏メニュー、残る2人の嬢、濡れ、萎み乳、そしてなによりもママ自慢の性テクニックが明らかにされていないという事実。
一度の訪問では到底その謎に迫ることはできません。全ての謎、神秘を明るみにするためには、二度三度、いや5度はいかねばならないでしょう。
しかし、しかしんがら…
ごめんなさい。僕はチキンです。情事と表現しておきながら、なにひとつ情事らしいことはしておらず…いや素直に告白します。
できませんでした。はい。できませんでした。愚息も何の反応を示しませんでした。もちろん「次」はありません!
ママの性戯。残る2人の存在…そして裏オプションの真偽、その他諸々…。
これら残る秘密については勇気ある同士に託します。私は先駆けました。結果、見事に討ち死にしました。
だからどなたでもいい。誰でもいい。私の意志を継いでくれる同士が出てきて欲しい。
いつになるか分かりませんが、勇気ある同士=勇者の出現を期待して、最後に三鷹ファンタジーサロン『モナリザ』の店内図。そして、ママから知りえた範囲のシステム・その他をまとめて報告しておきますので、突撃の際の道しるべにしてください。
-三鷹ファンタジーサロン『モナリザ』-
営業時間:19時~24時(24時までに入店すれば最大13時まで可)
セット料金:30分3000円~5000円(時間により変動・上限金額は推定)ウーロン茶、水割り飲み放題+基本プレイ込み
指名料:1万円(本○料込み・時間は不明)
女の子:全3名。平均年齢60歳前後(2014年4月現在・年齢は推定)
最後にこんな若造の相手をしていただいた『モナリザ』の「○○ママ」に、この場を借りてお詫びと御礼を申し上げ、この喜劇三部作を締めくくりたいと思います。
ママへ。勇気がなくてごめんなさい。たくさんの笑顔を有難う。
-おわり-