前半はコチラ-道程編
つづき。
オヤヂの微笑みに誘われて、入ってみたらここは地獄の一丁目。もとい、錦糸町ピンサロ『ドリームラッシュ』の地下受付。
「後悔先に立たず」なんてことを良くいいますが、今の心境がまさにそれ。
微笑むオヤヂを前にして、ひとり嫌な空気を感じる私。数々の経験から来る直感が、これから起こるであろう体験に凍てつく波動をまき散らすッ!
というよりも、な、ん、だ、この臭いは…。
下水の、いや、トイレの、いうなれば駅の公衆トイレのような臭いがする。もしかしたらトイレが受付近くにあるのかもしれない。たまたま来店直前に誰かがご小水をしたかもしれない…が、残念ながらこのオイニーは店を出るまで漂っていた…。
地下だからだろうか。それとも建物の構成上か。今思えば店内湿気多く、じめじめしていたように思える。もしかしたら構造上、空気が流れにくいということもあるのかもしれないが、もし可能であるならば芳香剤を多量におくなどして何か対応をしてほしい。
我慢できない臭いではないが、どうにもこうにも気が散ってしまうから。。。
さて、話を先に進めよう。
受付は呼び込みのオヤヂがそのまま行う、ひとり二役の省エネスタイル。
「はい、いらっしゃい。只今のお時間5000円。すぐのご案内です」
受付も見事な省エネ。必要以上のことは話さない。ならば私も何も聞くまい。
5000円を支払い…
「写真は見れますか?」
「えっ?大丈夫、大丈夫。かわいい子つきますから」
「……」 話が通じない。ただの屍のようだ。
「隣とは関係あるんですか?」
「ないです!(きっぱり)」 話が通じる。やはり生きた人間のようだ。
「えーと…
「はい!じゃーこれ次回使える割引券。よかったらまたお願いします。それでは消毒ですね。手を出してくださーい」
話を強引に打ち切られ、強制的に、いざ案内。
「いらっしゃいませ。1名様ご案内。何番シートへ」
低く渋いアナウンスがオイニーと共にこだまする。私は不安を抱えながらも受付横の待合室を通り、プレイルームへと歩を進める。
シートに光が反射し、真っ赤に照らされたルームが目の前に広がる。まるで往年のキャバレーのような雰囲気だ。
シートはベンチで素材はレザー、色は赤。その上に豹柄のバスタオルを敷いている。また嬢の負担を考慮してか、かなり腰の低いシートになっており、腰をかけると自然と足が伸びる。ゆえにシート前のスペースは足を伸ばせるよう広く間取りされている。
シートの高さは床上30センチ程度。横幅はやや大きめ。ブースのまわりを高さ1メートル近い衝立が囲い、席の配置もあって遮蔽は完璧。100%でございます。
それでは店内簡略図をご参考あれ。
![rasu](http://livedoor.blogimg.jp/pinsaroinfo/imgs/7/c/7c12551b.jpg)
座席数は左から4-3-2の計9席。店内やや暗め、BGMは和洋のリミックス。
待機中もオイニーが鼻から消えない…。
つづく。