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さて、ここからはちょっと裏話。
この客引きとお上の鍔迫り合い、歴史が紐解くように、条例制定後は成功しているようにみえても時間が経てばうやむや。またいつもの景色に舞い戻ります。
ぽつり、ぽつりと見え始めたら、、、気付けばわんさか。まるで餌を見つけた蟻のように、気がつけばそこら中に客引きが出没。
いまは「客引き防止指導員」が警戒監視にあたっていますが、これは民間の警備会社に委託しています。つまり費用は我々の税金です。いつまでも無駄な予算は割けません。ある程度の効果が出たら打ち切りになるでしょう。
まさにその時が復活のサイン。いや、もしかしたら指導員の人数を減らした時がその時かもしれません。あの界隈の客引きが全員戻れば、いまの指導員の人数では到底太刀打ちできないでしょうから。
それに民間委託の指導員が逮捕権を持っているのかも気になります。現行犯であれば大丈夫だと思うのですが、それでもおそらく注意止まりでしょうからね。
赤信号みんなで渡れば怖くない、なんて言葉もあります。客引きが一斉に出張ってきたら屈強な男たちとはいえ厳しいのではないでしょうか。
色々想定すると、やはりこれまで同様、すぐにまた昔の姿に戻る…なんてことには今回ばかりはならないかもしれません。
というのも、ボッタクリ壊滅を狙った今回の取り締まり。どうにも今回ばかりはガチで本気のようなんです。
マスコミへの見えない圧力
ここからの話はあくまでも噂なのですが…
どうやらお上がマスコミ関係に圧力をかけているというのです。ここでいうマスコミとは主に広告代理店、要は集客の要となる風俗サイトやナイト情報を手掛ける広告媒体ですね。
お上はそれら広告屋に対し、風俗店やスナック、キャバクラ、その他届出のない飲食店などの情報を掲載するな!と通達しているようなんです。
お上の考えはこうです。
執拗な客引き行為の元凶は、違法な性風俗店はじめキャバクラ、(大陸系)スナックなどにある。これら店舗の集客合戦がその他飲食店などに飛び火し、執拗な客引き行為への温床となっている。
店舗本体を取り締まっても、現行の風営法では、名を変えて同じような店が誕生するだけ。であれば、そこへ客を送らなければいい。利益が出ないように外堀を固めればいい。違法な店を潰すために直接店を叩くのではなく、そこへ繋がるルートを断ち切る。
つまりは、上野の街を綺麗に健全化するために、風俗店や違法性のある飲食店などに関連する広告関係を締め出そう。その前段階として、客引きの摘発強化、それと同時に違法店舗へ繋がる集客ツールも断ち切ろう。
このように画策した、、ようです。
某広告代理店 営業マンの談話です。
「湯島や仲町通りにある風営法が必要な性風俗店および飲食店(セクキャバ、スナック、大陸系の飲み屋など)の広告を取り扱わないように指示がでている。実際某大手サイトなどは来年から取り扱わないとのお達しがでた」
条例が強化され、客引き行為が禁止。さらにネット広告による集客の道も閉じられれば、お店側に打つ手はありません。今の時代、路上看板だけで集客できるほど甘くありません。お客が来なければ干上がるだけです。上野撤退は遠からず自然なことになるでしょう。
お上の真の狙いは、上野御囲地町から違法飲食店などを完全に閉め出すこと。そして観光地として名高い上野を「東京2020」までに健全化すること。
そのために条例の強化、厳罰を備えた客引きの行為の取り締まりという絵を書いた。民間の警備会社に見回りを依頼するほどに予算をかけ本気度を示し、そしてその裏では見えない圧力をかけた。。。
これが今回の件の(たぶん)真相です。
もし上野を締め出されたならば、他の地域ですればいい。ということになるのでしょうが、おそらく今後はどこへいっても都内は厳しいでしょう。オリンピックに向けてここからさらに規制強化、浄化が進んでいくでしょうから。
世界に恥をさらしてはならない。今回の上野における取締りは、お上の「その上」が本気になったという見方もできます。
ずばり言うなら、東京2020のため観光立国・日本を推進していくために国が本気になった!
本当の狙いは別にある!?
先日、一部コンビニから猥褻な雑誌が取り除かれました。世界の常識に合わせるように全面禁煙化もに進んでいます。日本の恥部である、ロリ、淫行、援交を取り締まるためのサイバーパトロールも強化されています。外国人が興味をもつ看板や店舗などの規制に禁止も進んでいます。
そんな中、エロの名前を看板に掲げるピンクサロン、ただでさえグレーな存在は今後どのようになっていくのでしょうか。
規制強化でボッタクリサロンが消滅していくことは誠に素晴らしいことです。しかし、その先に待っているものは、健全サロンへの本気の摘発、本丸の浄化ではないでしょうか。
実はこの条例強化こそ、ピンサロ全般を狙った施策なのではと…私はいま危機感を覚えています。
もとより違法な存在です。しかし、その違法性のなかで、取り締まられながらもある種黙認されてきたのも事実。
ピンサロの前身はキャバレーだと言います。そこからピンク要素が加わり、過激になって、今でいうピンクサロンという文化が出来上がったわけですが、ここに至る過程のなかで、何度も何度も消滅の危機を迎えてきました。しかし、それでもいまこうして残り、ピンサロ史上、最盛期を迎えるまでになっていますが、今度こそは…という危機感が消えません。
おそらく今後、東京五輪に向けて浄化が進むと思います。すぐに別店舗で営業を再開したとしても、またすぐに行政指導が入ることでしょう。もしかしたら上野と同じように広告関係に圧力がはいるかもしれません。
それに、いくら法律の隙間を縫ったとしても、最終的には人海戦術。多人数をかけて徹底的な内偵のもと踏み込まれるのがオチです。
もし本当に上位期間からの通達がお上に下ったとしたら、、、違法性のあるピンサロに立ち向かう術はないのでうすから。
それこそ許可も得ずに看板を掲げず営業するか、無店舗型として再起するか、それとも廃業するか、もしくは五輪後の復活を期するか。
健全サロンの辿る道、そして我々ピンサラーの進む道。東京五輪まで1000日をきりました。いよいよ未来への危機感が鮮明になってきたようです。
おわり。