同志「クワジラ」さんの三部作。今回は中編・池袋の南国体験をご紹介いたします。ただし、南国といっても楽園『南の島』ではございません。東口にひっそりとある『パラダイス』という昭和の楽園です。
さて、ピン活に復活した「クワジラ」さん。見事連勝を飾れるのでしょうか。どうぞお楽しみください。
三部作・前半はコチラから!
能書き能書き&能書き
あまり金を遣いたくないので、氷結ストロングを呑みながらブクロをブラブラと歩いていた。
酒が回ると勃たなくなるタチなので(勃たないのにタチとはこれ如何に)、まぁ酔えば風俗に行くこともないし、テキトーな所で帰ろうと思っていた。しかし、そう上手く事が運ばないのが世の常、3本呑み終わった時、思い通りにさせてたまるか、とばかりにチンポが反応してきた。
夏の終わり、雨上がりの夜、半袖では肌寒く、女体の温もりが欲しかった。
「どうせ酔うなら女に酔えよ」
チンポが語りかけてきた。
「『パラダイス』なら安いじゃねぇか。3000円だろ」
チンポはブクロのピンサロを熟知していた。
人間とて動物、理性は本能の下僕である。チンポが指し示すがままに歩を進めると、すぐ目当てのビルに着いてしまった。
だが、入店はまだだ。
地雷がいないか調べるために、スマホを取り出して『パラダイス』のHPを開き、出勤情報を見る。ところがどこにもその項目が無い。
何故だ。
その答えを知るため、取材班は雑居ビルの階段を降り店のある地下へ突撃した!するとそこには…
推定65歳は超えているであろう老紳士が立っていた!
「あのー、サイト見たんですけど、出勤の情報って載せてないんですか?」
老紳士は、待ってましたとばかりに能弁に語り始めた。
「載せてないんですよ。以前はパネル用意して、こういった娘がいますよって形でやってたんです。ところがね、そうしても皆あんまり指名しないんですよ。なんせウチは見ての通り料金安いですから、フリーで何回か入ってもらって、気に入った子がいたら名前と番号(女の子にはそれぞれ番号があるらしい)を覚えてもらって、次回指名していただくと。指名料も安いでしょ?1000円ですから。他店の半額です。結局こういうのは出会いですから。まず何回かフリーで入ってみてください」
納得できたようなできないような。
仮に老紳士の言う通り何回か通ってオキニにが出来たとしよう。した場合、出勤情報が載っていなければ意中の嬢が出勤するかどうかわからないので、いちいち店に電話して確認せねばならない。
今日はいないし、次の出勤日はまだ決まってない、と言われたら、何日かに分けて確認する必要がある。
そうして例えば、次は〇日に出勤すると言われたとしても、当日になったらまた確認しなければ。。。
面倒面倒アンド面倒。
出勤を載せない店はオール地雷嬢であることがデフォだが、この店は前回当たり嬢をつけてくれた。
何食っても変わらないから名前なんてわからなくてもいい、というお店とは違う。だからなおのことシステムの欠陥が目立つ。
とは思ったが、、、こういった反論をすること自体面倒なので、サッと3000円を支払い入店した。
ここは南国パラダイス!フォー!!
見慣れたベンチソファが左右に並んでいる。真ん中左側で、先客が咥えられている。嬢の顔はわからなかったが体型は分かった。太めだ。
左側一番前に座り、山下達郎のCDジャケットにありそうなスクエアな南国がプリントされた壁紙を見つめる。
「喜多嶋隆」的な、ハワイ旅行にロマンがあった時代のパラダイス観、これで日焼けしたFカップの「黒木メイサ」みたいな子が水着でやってきて、リック・フレアー並に「フォーーーー!!」と叫んでくれたらコンセプトにピッタリなのだが、、、
そんな期待を1ミリも抱かせない場末感漂う暗くしみったれた地下の店内…。
ニューミュージックが今やニューから程遠いように、朝鮮民主主義人民共和国が民主主義とは真逆であるように、この店は『パラダイス』よりむしろフォアダイスに近い(言い過ぎ)。
いや、悲観になってはいけない、きっと望みはある。前回は当たりだったんだ。きっと今日だって。
気配を感じて後ろに目をやると、嬢がやってきた。
なんつーか、現在のおニャン子クラブの全メンバーを足して割って劣化させた感じのアラフィフ。顔は微妙だが肌は白い。
「早速ですけど、脱いでもらっていいですか?」
20分なので時間が無い、ヤシの木(根元にヤシの実二個つき)をアロハ♪とばかりに出した。
「今日は呑んできたんですか?」
おしぼりで拭きつつ嬢。
「まぁ同僚とちょっと」
嘘をつくアテクシ。
すぐに拭き終わり、嬢も脱ぐ。
キレイな体。ココナッツミルクのような肌に見事なパパイヤ、キスチョコにも似たビーチ、もといビーチク。
「じゃあよろしくお願いします」
キラウエア火山のように熱い口がヤシの木を含む。ハイビスカスの花飾りを頭から首へ首から頭へ上下させるかのように動く唇。手を伸ばし胸を揉むと、メガマシュマロのような柔らかさ。
ここはそう、南国『パラダイス』。
来年もきっとここに来よう。咥えられてから3分位しか経ってないが、カルーアミルクが火山の中へ。アテクシは砂浜に寝転び、雲一つ無い空を見上げた。
「オ~グッドガイ!レッツスイムトゥギャザー!」
マリンブルーの海で美女達が微笑んでいる。笑顔で応えると、私は生まれたままの姿で駆けて行った。
つづく。
再訪率
【女の子評価】 普通
【店舗総合評価】 再訪もあり
管理人より
お疲れさまです。感想は三部作の最後に語らせていただきます。
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